2023年6月28日水曜日

【HASAMI group説明会 第2夜】HASAMI groupの50問50答



「HASAMI group説明会」を開催するにあたって、全国のHASAMI groupファン(推定450万人)に質問を募集したところ、246個の質問が到着。厳選した50個の質問に青木自らがお答えします。何故か急にキレ出している箇所もありますが、「そういう人なんだ」「仕方ないことなんだ」と可哀想な目で見てくだされば嬉しいです。


【質問1】
何人グループなんですか(マジハロtot)


【回答】

オフィシャルサイトに書いてある通り、青木龍一郎、湯上優紀、大森兼正の3人です。たまに「HASAMI groupは青木龍一郎のソロプロジェクトだと思われる」みたいなことを言っている人がいますが、それは陰謀論です。




【質問2】

メンバーのそれぞれが何を担当しているのかよくわかりません。(ojokopoppe)


【回答】

昔は担当楽器のようなものが割り振られてたのですが、ある日、「担当って要る?」と気付いてしまい、そこからは担当がなくなりました。することが割り振られてるのって仕事みたいでワクワクしないから……。何に参加しても自由、参加しなくてもOK。それがHASAMI groupなんです。




【質問3】

メンバー募集をする予定はありますか?(パイの実の精霊)


【回答】 常に新メンバーの加入は頭の中にあるのですが、募集要項を作ったりするのが面倒なため、なかなか公募できずにいるのが実情です。




【質問4】

HASAMI groupの結成秘話はありますか?(natural mouse)


【回答】

2004年、中学1年生だった青木と元メンバーの石田が、壊れてノイズしか出なくなった子供用キーボードで遊んでいるうちにその音を録音し始めたのが始まりで、それが前身ユニット「Peppill Blue」となりました。2005年には「エレキバサミ」「HASAMI」と改名し、2006年に現在の「HASAMI group」になりました。2004年当時、は破壊的なノイズがカッコいいと思っていたのですが、石田くんは何がいいのか微妙にわかっていなかったらしく、「もっとわかりやすいやつもやってみたい」と言われました。これが現在のHASAMI groupの歌モノ路線に繋がっているのですが、もし石田くんがいなかったらはメルツバウの劣化版みたいなノイズアーティストになっていたかもしれませんね。




【質問5】

青木さんはどうやって音楽を勉強したのですか。また、参考にしている音楽家やアーチストはいますか?(性感帯無一郎)


【回答】

家にあった子供用のキーボードを弾いて遊んでたのが私の音楽歴の始まりで、そこから何も勉強せずに現在に至ります。譜面は読めず、コードという概念もわかりません。音楽の成績も良くなかったです。アコギは音楽の授業で触ったことがあるのですが、エレキギターは指1本触れたことがありません。

しかし最近、音楽活動20年目にして「いちばんわかりやすいDTMの教科書」というものを購入しました。ここで学んだことは最新アルバム「パルコの消滅」にも生かされています。ようやく初心者用の本を買ったということで、HASAMI groupはやっとDTM初心者から抜け出せそうです。

影響を受けた音楽家はいますが、参考にしている音楽家はいません。




【質問6】

影響を受けたアーティストはだれですか。(しんのの)


【回答】

TRIN TRAN、Explode Into Colors、Kitchen and the Plastic Spoons、Palais Schaumburg、Gonjasufi、Micachu & The Shapes、Swell Mapsなどです。日本のアーティストだとPANIC SMILE。10代の頃はPANICSMILEをずっと聴いていたため、影響を受けたというよりも、血肉になっています。




【質問7】

曲はどのようなことから着想を得て、どのような段階を踏んで曲を作っていますか?また曲作りのためにしていること(気分転換や日常で気にかけていること)があれば教えてください(下火引火)


【回答】

決まった手順が無く、100曲あったら100通りの作り方をしています。曲名から考えたり、散歩に出かけてそこで浮かんだ鼻歌から作ったり、何かが降りてくるのを部屋で瞑想して待ったり、おしっこの音を録音してその中でビートっぽくなっている部分を模倣してリズムを作ったりしています。

曲作りのためにしているのは、地理を学ぶことです。よく「インプットのために本をたくさん読む」と言う人がいますが、「いろんな本から言葉をパクってるってことなのでは」と思ってしまいます。

「書を捨てよ町へ出よう」とはよく言ったもので、何かを創作するときに一番大事なのはたくさん作品をインプットすることではなく、現実世界を見る眼差しを研ぎ澄ませることです。私が特に重要視しているのは、歩きながら街をよく観察すること。そして街で見た景色を解釈するうえでもっとも手助けになるのが地理の知識です。住んでいる地域から着想を得るようにしています。

あとはロジカルにしすぎないこと。曲を練る作業では、ロジックを使うと楽なのですが、使いすぎると「曲の完成度は上がるが面白みは下がる」という謎の現象が起こります。そうなりかけていることを早めに察知し、考えることをやめるのも大切な感覚です。

しかし結局、「技術が無かったらアイデアでカバーする、アイデアも無かったら根性でカバーする」というところにすべてが集約されている気がします。は楽器が弾けない、DTMソフトも使いこなせていないので技術はないんだけど、面白いアイデアでなんとかなってる。でもアイデアが思い付かないときもある。そういうときは根性。絶対に何か生み出してやるという執念でソフトを触り続けていたら何かしらはできます。




【質問8】

素晴らしい楽曲いつもありがとうございます。続けるモチベーションはなんですか?

(まつうらしま)


【回答】

HASAMI groupは自分の好みを追求した音楽なのですが、自分が作らないといつまで経っても新作が出ないので、がんばって作っています。モチベーション自体は特にありません。ここらへんは「のろし」のインタビューで詳細に語っているので、そちらもぜひ読んでみてください。




【質問9】

音楽活動において、HASAMI group、もしくは青木龍一郎さんの目標としている事があれば教えて下さい(あと明日


【回答】

目標は特にありません。そのため、活動を終えることもできません。




【質問10】

YouTubeにアップロードされている楽曲がすべてなんですか。そうでない場合、どこで聴くことができますか(ゆゆなん)


【回答】

まずはGoogleというサイトで「HASAMI group」で検索してみてください。するとオフィシャルサイト、Twitter、Bandcampなどいろいろなページがヒットしますので、それにアクセスして、ご自身の気になる部分を調べてみてください。





【質問11】
アルバムの曲順はどうやって決めてますか?(あおいです)

【回答】
考え続けます。100以上のパターンを作って何度も聴いてみて、その中から選んだ1つを街を歩きながら通し聴きして、違和感あるところがあったら曲順を交代して…という手順を数カ月かけてやります。僕は子供の頃からアルバムを聴いているときに「これはこの順番じゃないだろ」と思うことが多く、だからこそ曲順にはかなりこだわりがあります。15曲入りのアルバムのどこか一か所だけ入れ替えただけで、アルバムに飽きる速さが変わってくるので、曲順はとても重要です。



【質問12】

完成するまでに一番苦労した曲はどれですか?(ちゃんちゃんこ)


【回答】

20th album「DOITORA」に収録されている「Abnormal Rain」です。最初にとてもいいトラックができたのですが、それが良すぎて、どんな歌を入れてもトラックの良さを損ねてしまうのです。試行錯誤したのですがインストを超えられず、かといってインストとして完成させるには曲が単調すぎる。最終的にいろいろなことを諦めて、完成版になったのですが、1年でも2年でもいいから完全に納得するまで粘ればよかったかなと後悔しています。あのときのことは思い出したくありません。





【質問13】

作詞の際に気をつけていることはありますか?(ちゅきちゅきまる)


【回答】

「背伸びしない」「カッコつけない」「おしゃれぶらない」でしょうか。自分が人の歌詞を読むときに気になるのが「なんか背伸びしてるな」「なんかカッコつけてるな」「なんかおしゃれぶってるな」「なんか気取ってるな」「なんか難しいことを言おうとして失敗してるな」などなので、そうならないように気を付けています。 10代の頃は没個性にならないようにしなければならないという意識から、個性的で変な歌詞にしていたのですが、今は「ただ変なだけにはしない」ということも心がけていたます。皆さんが使わない言葉を入れたり、意味不明な感じにすれば、なんとなく面白い風になってニヤリとできるんですが、それは意外に簡単なことに気付きまして、「説明不能な面白さ」というと聞こえはいいですが実は誰でもできることで、それよりも「ちゃんと何が面白いのかを説明できる」ほうがよっぽど難しいです。そのため、昔に比べてメッセージや狙いを定めて歌詞を書くようになりました。




【質問14】

今までの歌詞の中で一番会心の詞はどの曲のどの部分ですか?(ちゅきちゅきまる)


【回答】

「After Image of Anime」の「俺の苦情で潰れた店」でしょうか。9文字でいろいろなことを想起させる完璧なバランス。狂気、ヒステリック、1つの店の歴史が終わったという切なさや哀愁が詰め込まれていて、くるところまできてると思います。「俺は一軒の店を潰すほどヤバいキチガイクレーマーだ」ということを主張していますが、あくまで主語は「店」になっているのが美しいです。

ほかには「あ行のような毎日」「簡単な手続きで君と眩しい部屋で暮らしたい」「クラスメイトのバカどもは君にペットがいることも何も知らずに」などが気に入っています。




【質問15】

PIANO の歌詞にピアノみたいな雑草とありますが、モデルになった植物はあるのでしょうか?(キャサリン)


【回答】

方南町のあたりに東京メトロの車両倉庫があり、その付近の歩道に生えていた雑草です。夜にその車両倉庫に行き、フェンスから中を覗くと列車がいっぱい置いてあって、素敵な光景なのですが、その近くの雑草も光とフェンスの影ができてて、ピアノみたいになっていてきれいでした。そんな光景が自分の中にストックしてあって、それをよきところで使ったのが「PIANO」の歌詞です。



【質問16】

Quietly Startの中で「ここは多摩川」とありますが、多摩川のどの辺のことなのでしょうか?(はなげ)

【回答】 稲田堤駅を北に進んだところから見える多摩川の景色です。上京してから4年間は多摩地方に住んでおり、空間全体がガランとした特有の物悲しさを曲のモチーフになることがたまにあります(多摩だけに)。「Quietly Start」も、都会ではないけど地方都市でもない「多摩」という場所が独自に持つバイブスを表現した曲です。なので「Quietly Start」を稲田堤の多摩川が見える場所で聴くと100%味わえて、「こういうことか」と感じるはずです。 稲田堤エリアはそのムードが特に強く、夕方に歩いていると泣きそうになることがあります。あと「ドラッグストアがやたらと多いな」と思うこともあります。




【質問17】

「ありがとう」に入れる事が出来なかった芸人の方々の名前を教えてほしいです


【回答】

桐野安生、クロスバー直撃、ゆりやんレトリィバァ、5GAP、インデペンデンスデイ、カントリーズ、モグライダー、バベコンブ、イヌコネクション、ニッポンの社長、チョコレートプラネット、ガリットチュウ、とろサーモン、モンスーン、帝国チーズグラタン、中山功太、なにわスワンキーズ、プードル、kento fukaya、そいそ~す、ビスケットブラザーズ、ダイヤモンド、シカゴ実業、THIS IS パン、フェスティバルおばあちゃん、へんてこぼういず、マジメニマフィン、アモーン、元祖いちごちゃん、イワイガワ、ストレッチーズ、ゆっくんちゃん、ジャック豆山、U字工事、マスオチョップ、センサールマン、豆鉄砲、ニコニコモンスター、ムラタケ、マリーマリー、武者武者、ハイツ友の会、牛ぺぺなどです。





【質問18】

「ill」や「abnormal rain」など一部なんて言ってるか分からない曲があります。何語でしょうか。英語ですか?青木語ですか?何語でもないですか?「INAMURA TOSHIAKI」のサビも分かりません。ペッピューって何ですか?(あずき新井)


【回答】

「HASAMI group言語」という架空の言語です。10代の頃は日本語と英語、どちらの歌詞が自分のトラックに合うのか試行錯誤していました。母国語である日本語のほうが味わい深い詩を書ける一方、英語の語感の良さも捨てがたく、どちらにも決めきれない中で「語感に特化したオリジナルの言語を作り、それに日本語訳を付ければいいのでは」と思い立ち、それを実践していました。「ペッピューって何?」という感覚自体を楽しんでいただければうれしいです。




【質問19】

HASAMI groupのメンバーの中で1番仲が良いのは誰と誰なのか。1番仲が悪いのは誰と誰なのか。(徳川綱吉)


【回答】

毎週遊ぶような人もいなければ、馬が合わない人もいません。5年間、メンバーは会わないどころか、LINEで連絡も取っていませんでした。この状況を「音信不通」というには少し不適当かもしれません。連絡はつくけど、誰も連絡をしなかっただけなのですから…。メンバーの仲の良さを見せつけてくるバンドに不気味さを感じてしまう自分にとって、お互いに干渉しない感じがちょうどいいかもしれません。湯上くんとは10年以上の付き合いとなりましたが、未だに敬語で会話をしています。




【質問20】

HASAMIgroupで旅行に行ったりするんですか?(田井中律)


【回答】

旅行に行ったことはありません。ただ、夜の歌舞伎町に無言で4人が佇んでいたりすることはあるので、旅行の定義を限界まで広げれば、それも「旅行」といえるかもしれません。




【質問21】

歴代メンバーで、死んだ人はいますか?(田中耕太郎)


【回答】

恐らくいないのではないでしょうか。訃報がここまで届いていないだけかもしれませんが。




【質問22】

HASAMI groupは大手のレコード会社から何らかのリアクションがあったりしたことはありますか? 又はメジャーシーンのフィールドで音楽活動をすることなどに興味が湧いたりしたことはありますでしょうか?(灰色のピーターパン)


【回答】

20歳頃にレーベル2社からお声がけいただいたのですが、こちらが「どうしようかな」と煮え切らない態度をとっているうちに、向こうも「こいつらはやめておいたほうがいいんじゃないか」という雰囲気が漂ってきて、自然消滅のような感じでいつの間にかその話はないことになっていました。僕の音楽がメジャーシーンで通用するとは、どうしても思えなかったのです。




【質問23】

CDやLP、カセットは販売しないのですか? 狂おしいほど望んでいます。また、ジャケットをプリントしたtシャツなんかもあったら魅力的です!(褒める犬の音楽)


【回答】

今のところ予定はないですが、何か面白いものが思い浮かんだらやるかもしれません。狂おしいほど望んでいる人がたくさんいれば考えますが、今のところ、そのような声はあまり耳に入ってきていません。




【質問24】

「へんたいせいぞろい」や「青春時代」等、現在では入手が困難となったアルバム達をどうしても聴きたいのですが、これらの作品を今後再販する可能性は無いでしょうか。(ケミカル高野)


【回答】

今のところ再販の予定はありませんが、絶対にしないわけではなく、常にボンヤリとどうしようか考えています。もう自分でもよくわからないのです。




【質問25】
なぜApple Musicなどのサブスクに投稿しないのですか? また、今後アップする予定はありますでしょうか? HASAMI groupの音楽大好きで良く聴くのですが正直、Bandcampで聴くのめんどくさいです。(ぺぺちょ)
いつもbandcampでハサミの音楽を楽しんでいるのですが、今後Apple MusicやSpotifyで楽曲をリリースするご予定は一切無いのでしょうか?(寺脇です)

【回答】
個人的なイメージとして「Bancamp」は音楽を聴くサイトではないような気がしています。あれは視聴機のような役割で、気に入ったものをお金を払うなり無料なりでダウンロードしてローカルで聴くのがいいんじゃないでしょうか。なので質問は「毎回タワレコに行って視聴機で聴いてるのですが正直面倒臭いです。サブスクに投稿しないのですか?」というくらい変なことを言ってるように感じます。
基本的に「流通のさせ方」含めて、そのアーティストの活動・行動全体が1つの表現になっていて、路上で演奏している人がいたり、地方でひっそりCD売ってる人がいたり、いろんな流通形態があっていいと思います。そこに各々の個性や理念が通っているから面白い。サブスクの話になると、「ビジネス的な観点で…」とか「より多くの人に届くから…」みたいな話になりますが、私からしてみれば美学の話です。「Bandcampで聴くのめんどくさいです」みたいなことを言えてしまう人にわざわざ届けるつもりではやっていません。
「サブスクするかしないか」は表現者としての美学や信念であり「ダサいかイケてるのか」の判断であり、「こういうファッションにしよう」という考え同じ感覚だと思います。なので「サブスクにしないのですか」と聞く行為は、革ジャンがイケてると思って着ているアーティストに「なんで革ジャン着ないんですか」「今はみんなTシャツなのでそっちにしてほしいです」と言っているようなものです。
10年前ならまだしも、この状況でまだサブスクに配信していない人たちは、だいたいが確固たる信念をもってやってる人のほうが多いと思うので、「サブスクやらないんですか」はあなたが思っている以上に地雷な可能性があります。



【質問26】

どうしてカラオケにないんですか。カラオケでHASAMI groupの曲を歌いたいです。(かなとら)


【回答】

自分の曲は商品ではない(≒商品価値が無い)という思いがあり、カラオケ産業の中に組み込まれたくないからだと思います。





【質問27】
ライブとかはしないんですか?(キラキラ)

【回答】
4年に1回くらいしています。



【質問28】

なぜHASAMI groupという名前なんですか(肉球)


【回答】

もともとは「エレキバサミ」という名前でやっていて、そこから「HASAMI」と改名し、2006年に現在の「HASAMI group」になりました。「エレキバサミ」は響きのみで、特にメッセージなどは込められていません。一時期は「ハサミのように切れ味のいい音楽を」というダサい理由をギャグで言っていたのですが、信じてしまう人がいたため、やめました。




【質問29】

HASAMI groupの略称として相応しいものは何ですか? 僕はずっと「ハサミ」と略してたんですが、友人が「ハサグル」と略していて不快です。(アベンジャーズ)


【回答】

「略称」というものは、それを使う人がなんらかのメリットを見出して勝手に言い出すものであり、それがイケてようがダサかろうと基本的に正解はありません。そういったものに正解を見出そうとしたり、不快感を覚えたりするのは、「本来は自由とされているもの」を勝手に縛りを設けるという意味で、マナー講師の考え方に近いものがあります。アベンジャーズさんは自分の中に平林都的な素質があることを肝に銘じ、人の振る舞いに不快感を覚えたときは「自分が勝手に作った正解・不正解で他人をジャッジしているのではないか」と立ち止まってみると、案外その不快感も消えるかもしれません。

一方で「ハサグル」にイケてなさがあるのも事実。これは主に「『略称』と『あだ名』の違い」と「省略できている文字数のパーセンテージ」の2つに起因しているのですが、ここまで言及すると長くなりすぎるのでやめておきます。

ただ「○○と略すのが正しい。○○と略す奴はにわか」みたいな文化ほどつまらないものはありません。有名なのは「電気グルーヴを『電気』と呼ぶのが真のファンで、『電グル』と呼ぶのはにわか」という風潮だと思いますが、あれはファンが勝手に言ってるだけで、実際には石野さんはTwitterで「電グル」と言ってるんですよね。人の著作物に対して、著作者以外の人間がジャッジする感じ、少し妙な気がします。友人のことも許してあげてはいかがでしょうか。




【質問30】

HASAMI group結成から今までの道のりの中で一番の思い出はありますか?無かったら一番気に入っている歌詞を教えてください!(R18大人の中の大人アダルト小学生まこ)


【回答】

過去4回のライブはそれぞれが思い出で甲乙付けられません。それ以外でいうと、青木、湯上、井上、マリン(有名人との出会い)の4人でサイゼリアに行き、ミラノ風ドリアを4つ頼んだら、なぜか3つだけ先に来て、湯上くんだけ来なかったことがあり、それが記憶に強く残っています。




【質問31】
しかアルバムのしかの絵は誰が描いたの?(ネーギー)

【回答】
元メンバーの「有名人との出会い」です。



【質問32】
YouTubeにてコメント欄を解放している動画としていない動画の違いは何でしょうか?(谷口)

【回答】
基本的にコメント欄は閉鎖する方針で、解放されているのは閉鎖し忘れただけです。
僕がYouTubeで曲を漁っているとき、たまに大したことない曲にファンたちの絶賛コメントが大量に書かれていて、曲自体に「過大評価な曲」と余計に悪印象を持ってしまうことがあります。HASAMI groupの曲に関しても、そういった悪印象を持たれることがあるわけです。
例えば「病気が治ったら」に現時点で136件のコメントがついていて、そのほとんどが称賛のコメントです。ザッと見る限り「絶賛の嵐」という印象を受けます。もし「病気が治ったら」を普通な人がコメント欄を見たら、「こんなに褒められるほどか?」と感じ、結果的に「過大評価されている曲」とマイナスの印象を受けることがあるわけです。
中には私から見ても「さすがに褒めすぎ。そこまではすごくない。もっと冷静に聴いた方がいい」という過剰な褒めコメントも散見されます。ありがたいことではあるのですが、これをそのまま受け取って満足していると、自分がダメになってしまいます。不自然にベタ褒めされている環境は心地いいですが、なるべく排除したほうがいいこともあると思っています。
この意見に対して「曲の良さは他人の評価に左右されるものじゃない」と反論する人もいるかもしれませんが、人間である限り、先入観を一切排除することは不可能です。誰かがいいと言っていれば、なんとなく「そうなのかな」と深層心理で引っ張られてしまうものです。曲の評価はその日の体調や天気にまで左右される非常に繊細なものです。
だからこそ曲が発表される環境は、制作者が(コントロールできる範囲内で)ある程度整えたほうがいと思います。YouTubeでコメント欄を閉鎖しているのはそういった意味合いがあります。そしてコントロールできない領域があるのも魅力です。



【質問33】
ストリートファイターズの取材はどのような感じだったのでしょうか。取材申し込みがどのように伝わったのかなど、重箱の隅レベルで気になります。(本格健全)

【回答】
高校2年生のときでした。学校から帰ってきてパソコンのメールを開いたら、テレビ朝日の方から「取材させてほしい」と連絡があり、お受けすることにしました。
「ストリートファイターズ」は全国の学生バンドを取材する番組だったのですが、その中で「バンドだけではなく家に籠ってずっと作曲をしている高校生もいるんだよ」という変化球の回にしたかったそうで、基本的に家で作業しているシーンを中心に取材を受けました。今でこそ10代でDTMをやってる人は山ほどいますが、2009年の段階ではようやく初音ミクの名前が知られてきたくらいで、高校生でDTMをやってネットで作品を無料配信している人は珍しかったです。あの放送回は時代を先取りしていました。
当時の僕が思ったのは「ヤラセとかあんまりなくて、意外とガチなんだな」ということでした。例えば宇都宮駅前で密着ディレクターと初めて会うシーンでは、「本当に初対面の感じを撮りたいので、立ってる場所を教えてほしいです。カメラを回しながら青木さんを探します」と言われて、いわゆる「●●の体(てい)で」という暗黙の撮影ルールみたいなのはあまりない印象でした。
ちなみに当時、僕は2001年に起きた「レッサーパンダ帽男殺人事件」のオマージュとして、パンダの帽子を被って出演したいとお願いしたのですが、ディレクターからは「もしかしたら倫理的にアウトかもしれない。上層部と相談する」と言われ、なんとか説得して、パンダ帽で出る許可をいただきました。田舎のガキの分際で、面倒なことを言って申し訳なかったなと今でも少し後悔しています。



【質問34】
ハサミグループの曲って青木さんのお母さんも聴いているって聞いたんですけど本当ですか?お母さんはどういう感想を言ってますか?(鼻セレブ)

【回答】
高校時代は母親と出かけるときに車の中でHASAMI groupを流していました。なんか言っていた気がしますが覚えていません。



【質問35】

ハサミグループが解散することはありますか?解散するとしたらそれはどういう時ですか?(バカ入道)


【回答】

世の中に「絶対」はないので、解散することもあり得ます。どんなときに解散するかは想像つかないですが「ある日、ふと理由もなく解散したりして」と思うことは時々あります。

「優れたアーティストのファーストアルバムは完成されている」と言われています。だからこそ解散も速いのかもしれません。一方、HASAMI groupの1st albumの完成度はとっても低いです。音楽理論を一切知らず、楽器もできない人間が、購入したDTMの説明書も読まず、1%の機能しか理解していないまま、作ったのだから当たり前ですね。自分にとってのアルバム制作はパーフェクトな作品を作ることではなく、少しでも前作を超える作品を作ることです。だからこそゴールがなく、21枚というアルバムを未だに楽しく、マイペースに作り続けていられるのかもしれません。




【質問36】
好きなアーティストはいますか?好きな曲とか

【回答】
PANICSMILEです。「Best Education」というアルバムが全曲好きすぎて、人生で聴いた中で一番の名盤だと思っています。



【質問37】
好きな詩や言葉があれば、紹介してください。(デビットカードで破産)

【回答】
ゴールデンボンバー「僕クエスト」の「最近アニメが面白い」。究極の歌詞だと思います。


【質問38】
僕は友達の重政(しげまさ)君にhasami groupを教えてもらいました。その重政君は群馬に行ってしまいました。最近hip-hopにハマっているようです。青木氏のお気に入りのhip-hop楽曲があったら教えてください。僕が今度その曲を重政君に教えます。(ムラコシ)

【回答】
seeyousoonというクルーが好きです。「Faster Please」という曲のパフォーマンスビデオは各メンバーの魅力がわかりやすくてオススメです。


【質問39】
いつからそんなお笑い好きなんですか(バッドアマチュア賞)

【回答】
小学2年生のときにハマったので1998年頃だと思います。約25年くらいお笑いを追い続けています。小学生の夏休みに親に頼んでシアターDのお笑いライブに連れて行ってもらい、コンビ結成2年目のオードリーとかを見てました。



【質問40】
お笑い賞レースの予選突破組紹介動画を作ったのは青木さんだと思ってますが、この動画を作る上でのこだわりを教えてください(いちかわえびゾ)

【回答】
実はお笑い賞レースの予選突破組紹介動画を作ったのは僕は日本で2番目で、1番最初は2008年の「キングオブコント」の準決勝進出者のまとめ動画を作った人です。その人がその1本しか作ってくれなくて、翌年は誰も作ってなかったので勝手に僕が引き継ぎました。動画を作る上でのこだわりはありません。勝手に拾ってきた写真を並べてるだけの動画に「こだわり」とか言ってたらキモいでしょう。


【質問41】
オンバトが復活するとして、2022-2023シーズンは誰が優勝すると思いますか?(バカ入道)

【回答】
チャンピオン大会に出場するのがゼンモンキー、Gパンパンダ、ストレッチーズ、ママタルト、9番街レトロ、シシガシラ、さや香、トンツカタン、ひつじねいり、滝音の10組で、最終的にストレッチーズ優勝では。



【質問42】
お笑いの道に進みたいと思ったことはありますか?()

【回答】
ありません。見るのが好きなのだと思われます。



【質問43】
宇都宮はもう捨てたのですか(こな)

【回答】
むしろ宇都宮に固執しすぎかと思われます。



【質問44】
今聞いているラジオ番組があれば教えてください。

【回答】
基本的にラジオ番組をあまり聴かないのですが、「とろサーモンの冠ラジオ 枠買ってもらった。」(Shibuya Cross-FM)だけは聴いてます。面白すぎます。センチネルがstand.fmで配信してる「センチネルの話チネル」は、なんかずっと聴いてられます。



【質問45】
美味しいキムチ教えて下さい(キムタク)

【回答】
店でいうと荻窪にあるキムチ屋「荻窪キムチ」。日本のスーパーで売ってるキムチは甘すぎるし、とろみが付きすぎているのですが、「荻窪キムチ」のキムチはあっさりしていて非常においしいです。最初に食べたときのインパクトこそ少ないですが、ここのキムチを欲する自分に気が付くと思います。そしてこの店でぜひ試してほしいのが「ゴーヤナムル」。箸休めに最適ですし、食欲増進効果もあります。
スーパーで売ってる商品だと「ヤンバンキムチ」。酸味が強めでおいしいです。酸味が苦手な人で甘い系が好きな人だったら、100円ローソンに売ってる「ルーさんの甘辛キムチ」がうまみが強くてオススメです。



【質問46】
釣り好きですか?(もっちー)

【回答】
苦手です。釣り中に癇癪を起こしたことがあります。



【質問47】
猫飼ってますか?(裕美子)

【回答】
飼っておりません。猫は好きなのですが、自分自身のことで精いっぱいなため、命を預かることができません。



【質問48】
お婆ちゃんとの思い出はありますか?(ベン)

【回答】
5歳くらいのとき、90代のひいおばあちゃんと人形遊びをしてたときの思い出です。ひいおばあちゃんはこけしを操っていたのですが、僕が警察の人形で「警察です」と言ったら、ひいおばあちゃんはよぼよぼの声で「あぁ、警察、怖い怖い」と言い出したのです。子供ながらに「ひいおばあちゃんにとって警察は怖い存在なのか」と思い、それをなぜかずっと覚えています。



【質問49】
チャーシュー麺って序盤めちゃくちゃ嬉しくて美味しいけど終盤なんか辛くなりませんか?(マー君神の子)

【回答】
チャーシュー麺を食べたことがないのでわかりません。ラーメンにおけるチャーシューって1枚がちょうどよくないですか? 枚数を増やす気があまり起きません。



【質問50】
チューリップの球根は、冬の寒さを経験することで芽を出します。寓話的ですよね?(かおる)

【回答】
はい。


【コラム】HASAMI groupと誤情報

「HASAMI group説明会」第2夜では「HASAMI groupの50問50答」を公開中です。皆さんからの質問に答えるのに合わせて「HASAMI group」と「誤情報」の密接な関係性について説明しておかなければなりません(潤んだ瞳であなたを見つめながら)。


HASAMI groupは真相不明の誤情報が数多く飛び交っているグループだということは皆さんも薄々気付いてるのではないでしょうか。私の体感では、ネット上で誰かがHASAMI groupについて書いていることの半分は、誤読や思い込みによる間違った情報です。


HASAMI groupにまつわる代表的な誤情報の1つは、2015年にライブをしたあと、「HASAMI groupはもうライブはしない」という情報が広まったことでしょう。この情報はファンの間で共通認識のようになっていたそうです。私はそんなことは言っていないのですが、「ライブしない説」はまるで確定情報かのように取り扱われていました。恐らく「2015年はHASAMI groupの学生時代最後のライブ」「社会人になるとなかなか活動が難しくなる」といった情報を誰かが間違って解釈し、ネット上の集合知が「2015年のライブが最後」と結論付けてしまったのです。「インターネットって怖いなあ」と思いました。

その後、HASAMI groupは2019年に普通にライブをするのですが、私はファンから「青木さんが『もうライブはしない』と言っていたので生で観るのを諦めてました!」と声をかけていただきました。これでは私が嘘つきみたいになってるではないですか。「やっぱりインターネットって怖いなあ」と思いました。その方には「ライブしないとは一言も言ってません」と念を押しておきました。


ほかの代表例としては、「HASAMI groupは顔出しをしていない正体不明のグループ」と紹介されていることでしょうか。懸命なリスナーの皆様ならご存知かと思いますが、普通に顔出しはしているんです。「Maybe」や「のろし」といった雑誌に参加させていただいたときは、少しだけ微笑んだ私の写真が掲載されました。堂々としたものです。さらに「音楽ナタリー」や「AVYSS」といったWebメディアには自らのアーティスト写真を提出しています。

というか普通に「アニメーションウォッチャーズ」の告知動画でも顔を出していますね。

これらの情報に何1つアクセスしていない人が「HASAMI groupは顔出しをしていない謎のグループで……」と自身のブログでHASAMI groupを紹介してしまうのです。いい加減な人ほど何故か「HASAMI group通の私が初心者のために解説してあげます」みたいなテンションなので、初心者の人はすっかり信じて、誤解が広がってしまいます。


HASAMI groupの誤情報が広まりやすい理由は主に2つです。


①公式の情報をあまり発信していない。

②誤情報が広まっていても訂正しない。


まず①ですが、人はよくわからないものに恐怖を感じるので、その対象を知るべく情報を集めて安心する傾向にあります。HASAMI groupに初めて出会った人は「なんだ、このグループ! 情報が少ないぞ!」と恐怖を覚えますが、公式情報が少ないため、そこから情報を得ることを諦め、HASAMI groupについて言及してる人を参考にHASAMI groupの知識を深めようとします。先述の通り、ネット上には誤情報だらけになっているため、誤った知識を身に着け、それを別の人に教え……と繰り返されることにより、まるでねずみ講のように誤った知識が量産されていくのです。


②は単純に私がエゴサーチをしないため、いちいち誤情報を見つけて訂正するのが無理。キリがありません。たびたび誤情報を見かけますが、「あぁ間違ってるな」と心の中で思いながらスルーしています(名誉棄損レベルのものを除く)。通常、アーティストはラジオや雑誌でファンに向けて誤解を解いたりする機会があるのですが、HASAMI groupはその機会がないので、誤情報は放置され、荒れ果てた街のゴミのように増えていきます。



①②の姿勢をとっているのは「敢えて」という側面もあります。HASAMI groupの結成当初、「都市伝説や幽霊のような存在のグループがいったら格好良さそう」という理由で「HASAMI groupは実在しない」といった情報を流していました。しかし2010年あたりからそんなことしなくても、「情報を発信しない」「放置する」だけで、勝手に怪情報が広がっていくことに気付きます。そちらのほうがよりREALだということで、現在の方針がとられるようになりました。さすがインターネットで生き続けるグループ・HASAMI group。その存在自体がネットの信憑性の薄さや情報の構造を体現する作品となってしまうのです。



具体例を見ていきましょう(見たくない人は目を伏せて)。

ここ最近、ネット上に書かれた誤情報を紹介していきます。

「君の街は」「景色がほしい」は別々にゼロから作った曲なので「再利用」ではなく、関連性もありません。歌詞やメロディに共通点も見当たらないので、私からすると「どこをどうやったらこういう結論になるのか?」と頭を悩ませてしまうのですが、恐ろしいことにイイネが2ついています。最低でも2人は「君の街はって景色がほしいを再利用した曲なんだ」と勘違いする人を生み出したわけです。「ほしい」が「欲しい」になってるとか、細かいところを気にし始めるとキリがないので、いったん眼球に(ドラクエの)バトル鉛筆を刺して見なかったことにしたいと思います。



https://nu-composers.hateblo.jp/entry/2022/11/27/190000

こちらはブログは、タイトルの時点でつまずいているパターンです。「HASAMI group MVのサンプリング元をできるだけ拾う」というタイトルが付けられていますが、HASAMI groupにミュージックビデオはないはずです。

確かにYouTubeにアップしている曲に映像や字幕がついてることがありますが、あれは拾ってきた映像を適当につけているだけで、ミュージックビデオと呼べる代物ではありません。あれをミュージックビデオと言ってしまうと、MVを真面目に作ってる人への冒涜になってしまうので、私は頑なに「ミュージックビデオ」と言っていないのです。過去の発言でも「MV公開しました」ではなく「映像付き」と言っています。動画のタイトルにも「Music Video」「MV」「Official Video」とは書いていません。


↑こちらは逆に正しい例。ちゃんと汲み取ってくれてる方はMVとは言わず、わざわざ「映像付きの音楽」などと正確な言い回しをしてくださいます。ありがとうございます。




こちらは合わせ技でかなりヤバいことになっています。HASAMI groupにMVはないし、辻󠄀優衣さんの動画を使ったこともないです。まず辻さんという方を存じ上げていません。

あまりにも身に覚えのない内容で混乱してしまうのですが、どうやらHASAMI groupのファンが我々の曲に映像をつけた非公式のものをYouTubeにアップしており、それを見たこの方が「HASAMI groupのMVに辻󠄀優衣出てる!」と思ってツイートしたようです。アップされているチャンネル名を見れば、非公式の動画であることはすぐにわかるのですが、そこすら見ていません。この世のネットリテラシーはどうなっているのでしょうか。

私はMVにアイドルやかわいい女の子を出して、それをサムネにして再生数を稼ごうとするバンドが嫌いなので、辻󠄀優衣さんの映像を使うはずはないのですが、それとは真逆の「MVに辻󠄀優衣を使った男・青木龍一郎」という誤ったイメージがついてしまうのでした。


こちらはなかなか手厳しい。確かにHASAMI groupには同じようなコード進行の曲が5曲くらいあって、それらが人気上位曲だったりするのですが、それとは違う不人気曲が600曲くらいあるので、「HASAMI groupのコード進行ってだいたい同じ」はさすがに言いすぎでは。



晒したみたいになってしまってすみません。良い例だったので紹介させていただきました。別に怒っていません。いつも聴いていただきありがとうございます。もっと誤情報だらけのヤバいHASAMI groupのブログ記事もあるのですが、全部訂正してると私がヒステリックに見えてくる(不思議!)ので、取り上げるのはやめました。逆に誤情報が一切なく、「ちゃんと情報を正確に拾ってるなあ」というブログもあります。ネットリテラシーはかなり個人差があるという印象です。


言いたいことは「インターネット上のHASAMI groupの情報は基本的に信じないほうがいい」というだけです。動画「HASAMI groupの歴史」ではそれを体験できるように、1カ所だけ嘘を交えてみました。まさかあの部分が嘘だと思う人はいなかったかと思いますが、それと同じように非公式の情報も皆さんは当たり前のように信じているではないのか、と考えるきっかけになるでしょう(またはならないでしょう)。HASAMI groupは聴き手のネットリテラシーを写し出す鏡のような存在なのかもしれません。


「HASAMI groupの言うことは全部信じないように」という最後のフレーズは「HASAMI group以外の言うことはもっと信じないように」というメッセージも込められて、むしろそちらがメインですが、そこまで書くとくどいので、その部分は「カットしてポイッ」しました。


あまりにもダラダラと書きすぎたので、そろそろ文章を着地させたいのですが、結論を見失ってしまいました。しかし無理に着地させなくてもいいのです。結論がないまま、ずっと宙に浮いている文章は、それはそれで乙なものです。アクアリウムのように楽しみましょう。


2023年6月4日日曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2023」5月の結果

【独断!日本の全音楽グランプリ2023】

<概要> ・私が2023年に日本で“リリース”されたすべての音源を聴きます。その中から優勝者を決めます。日本の音楽強制参加型J-POP賞レースです。 ・お笑い賞レースの形式を模倣して「1回戦(日本の音楽すべて)」「2回戦(500~1200曲)」「3回戦(360曲)「準々決勝(100曲)」「準決勝(30曲)」「決勝(10曲)」と曲を絞っていき、最後に10曲の中からグランプリを決定します。要は「日本の全芸人が強制参加させられ、予選から決勝までの審査をすべて青木1人で担うM-1グランプリ」の音楽版みたいなことだと思ってください。 1カ月ごとに「2回戦進出曲(50~100曲)」「3回戦進出曲(30曲)」を発表していきます。3回戦進出曲×12カ月分=360曲の中から年末に年間ベスト100を決定します。年末までに僕の価値観、日本の音楽シーンが大きく変わる可能性もあり、それによってランキングも変動します。1月の1位だった曲が年末のベスト100に入らず、1月の30位だった曲が年末ベスト100の上位に食い込む可能性もあります。そのため月間ベスト30はあくまでも暫定的な順位です。

2019年の結果

2020年の結果

2021年の結果

2022年の結果


<2023年5月の2回戦進出者>

※2023年5月にリリースされた日本の全音楽を聴いた結果、下記のアーティストが2回戦に進出しました。(太字が3回戦進出)


ajiheng / Big L1vE M / BLU-SWING / CANDYGIRL / Da-iCE / Fanny Hill / God Arunai / Gomyo, Jill / IDOLATER / JAKE × illr / Limited Express (has gone?) / logico / midiaddict.jp / mishmash / NORIKIYO / PANICSMILE / PE2 / PHOTON X / r-906 / STEREO CHAMP / SWake & DJ KER-S / The COLDs / THE POR / V/R Converters / WANDS / XinU / YELLOWww / イガバンBB / エルスウェア紀行 / ギリシャラブ / ぐうな / シユイ / シロクロミーアキャット / ちよじ / フー・ドゥ・ユー・ラブ / ボタニカルな暮らし。 / われらがプワプワプーワプワ / 綾波4.0 (feat. gion_the_HEX) / 岩橋真理 / 古内東子 / 砂利BOYS / 坂本真綾 / 山本政幸 / 市川空 / 所長美 / 青山みつ紀 / 朝日美穂 / 椎名林檎 / 冬にわかれて / 東 航輝 / 本田Q



30. God Arunai - Osero

29. Gomyo, Jill - Back Burner feat. RINJIN13GO

28. IDOLATER - あいまいシルエット

27. 青山みつ紀 - Fav song

26. 冬にわかれて - もしも海

25. XinU - 揺らせ

24. 岩橋真理 - 春雨スープと君

23. PHOTON X - カーネーション

22. The COLDs - SHIZUTOU

21. WANDS - RAISE INSIGHT

20. Big L1vE M - KURONURI NO BENZ

19. ボタニカルな暮らし。 - Clap Clap

18. ajiheng - ラウンドA

17. われらがプワプワプーワプワ - OSARUSAN BEGINS

16. 坂本真綾 - discord

15. BLU-SWING - Call out

14. 市川空 - 宝探しの罠

13. mishmash - 転校生の花隈千冬は無双である件 (エンディングテーマ)

12. midiaddict.jp - ASAKURA

11. 山本政幸 - 不思議な海

10. Big L1vE M - ちびっ子ギャングSTAR

09. SWake & DJ KER-S - The Purge

08. SWake & DJ KER-S - SSense

07. NORIKIYO - オレナラココ (feat. STICKY)

06. Fanny Hill - One day trip

05. 古内東子 - 電光石火

04. V/R Converters - 奇異で私

03. ちよじ - ベ​イ​ベ​ー​素​敵​な​お​嬢​さ​ん

02. V/R Converters - 憧憬と私

01. フー・ドゥ・ユー・ラブ - 愛の旅


■2023年の月間チャンピオン 1月:JUDO

2月:BLACK BERRY TIMES

3月:ノートリアスミノリン

4月:フロクロ

5月:フー・ドゥ・ユー・ラブ