2022年12月31日土曜日

2022年の振り返り

今年は「HASAMI group『パルコの消滅』」「HASAMI groupクソカバーNo.1決定戦」「Spilling」という3つを世の中に発表できたので、よかったです。どれも気に入っています。


●HASAMI group「パルコの消滅」

なんといっても今年一番の大仕事はHASAMI groupの21st album「パルコの消滅」をリリースしたことでした。2020年10月に20th album「DOITORA」をリリースしてからしばらくは燃え尽き症候群という感じで、「Functional Baby」「緑山の餌食」「IA」といった曲をポツポツと作るのみでしたが、2022年6月にやっと本腰を入れてアルバムを作り始めました。完成は2023年か2024年になってもおかしくないかなと思っていたのですが、途中からスルスルと曲ができていき、最終的に2022年10月には完成しました。「パルコの消滅」は2年ぶりのアルバムだったので2年間かけて作られたものだと思われそうですが、実は5カ月でできた作品なのです。どうでもいいですが。


「MOOD」「DOITORA」「パルコの消滅」は「自分の内面と歴史を反映する」シリーズの3部作というのがざっくりとしたテーマでした。「パルコの消滅」は個人的には「MOOD」「DOITORA」に比べて満足度が高く、前2作に比べると派手さはないものの、完成度や深みは一番です。作品自体に「遺産」の意味合いが強くなっているため、真価を発揮するのは10年以上後だと思います。2035年以降に「パルコの消滅」を聴くとビックリすると思います。「こんなヤバい作品だったのか!」「この価値観を2022年の時点で提示していたのか!」という感じに。私は音楽家ではなく、ただの予言者。


●HASAMI groupクソカバーNo.1決定戦

数年前からHASAMI groupのカバーがYouTubeなどで散見されるようになったのですが、本来の良さが潰されたカバーが多いように感じていました。これはカバーした人たちが悪いのではなく、HASAMI groupの楽曲に含まれている歪な構造が原因です。HASAMI groupの曲には、(面白いから)チープであることを許したり、響きが狂っているのを見て見ぬフリしたりしている部分があるのですが、多くのカバーではそこが改善されて、「ただのいい感じのカバー曲」になっています。暗黒舞踏から綺麗な要素だけを抽出して2.5次元舞台に仕上げた感じでしょうか。


以上のことを踏まえて、増えていくカバーに対して、なんらかのアクションをする必要があるなと考えていました。ストレートに「カバー禁止令」を出すのは誰もやってないし面白いかなと思ったのですが、考えれば考えるほど、「やっぱり面白くない」という結論に至って辞めました。それよりも作品として伝えたほうがいいと思ったのですが、あまりアート然としたものにしたくなかったので、最終的に「HASAMI groupクソカバーNo.1決定戦」という形に落ち着きました。


HASAMI groupが大切にしている価値観の1つに「噛んでも撮り直ししない」というものがあります。メジャーな楽曲は、何回か歌を録音して、各テイクの良かった部分をつぎはぎしたりピッチを変えたりしながら完成させていくのが主流ですが、これはもはや人間が出した音ではないし、ドキュメンタリー性がなく、どうも魅力を感じません。もっと極端なことをいえば、「ありがとう」を「ありぎちょう」と言ったとしても、私はこれをミスったとすら思いません。そのとき、私の体は「ありぎちょう」と言いたかったのです。その音を出すほうが気持ち良かったのです。そういった意味で歌にもミスは存在しないと思っており、1テイク目に発音した言葉、音程が、そのとき私の言葉が発したかった「声」であり、それをそのまま音楽に刻むのが、「綺麗に調整・修正・カットされた声」が良いという考えが主流の商業音楽へのアンチの姿勢になっているのです。


ほかにも「音質を追求しない」「グルーヴ感を生まない」「歌が下手」「音が割れている」などHASAMI groupの曲は基本的に「質の悪い」とされていることがたくさんあります。勘違いされやすいのですが「敢えて逆にする」とは微妙に違います。「一般的に良いとされているものの敢えて逆をいっているのに良い」というところまで到達させるのが重要です。


以上のことからHASAMI groupの楽曲は「質の悪いところ」を直すと曲の魅力が一気に減ってしまう不思議な構造になっています。改善すべきところがたくさんあるはずなのに、そこを直すと、なぜか魅力が下がってしまう。そういう罠が張り巡らされている音楽なのです。極論を言えば、HASAMI groupのカバーをすること自体、趣味が悪いのです。


「HASAMI groupクソカバー選手権」は、「良くしようとして原曲の魅力を消してしまう」という構造を逆説的に伝えるために、「もっとクソにしてごらん」とHASAMI groupに適したカバーの道しるべを与える企画でした。実際、クソカバーを狙った曲には「カラオケでバンプオブチキンを流す」「手動でループさせる」など、クソを狙っていないカバーでは到底到達できないオリジナリティあふれる魅力が次々と生み出されていったのです。西日本ガイ吉くん、湯上くん、田中くんの採点や講評もすばらしかった。僕も笑顔、みんなも笑顔。最高の企画となったのでした。


●Spilling

初めて40分以上の映像作品を作りました。作品の性質上、ガンガン告知するのを控えていたのですが、予想以上の反響があって驚きました。下記の記事では、私が言えないことが代弁していただいており、うれしく、ありがたい限りです。

https://note.com/premiumyebisu/n/nd3783fd5cc35



●HASAMI group「metamorphosis3」

実はHASAMI groupは「パルコの消滅」だけではなく、「metamorphosis3」も発表していたんですね。どのように作っていたのか、あまり記憶がありません。


●HASAMI groupインスト集「歌なんていらない」

実はインスト集も発表してたんですね。振り返ってみると、思ったよりも活発でしたね。



●参加した雑誌

・「芸人雑誌」vol.6、vol7、vol8でオススメの芸人や動画を紹介させていただきました。このシリーズ、テレビに1回も出たことない芸人さんがを中心なのですが、YELLOWwwwさんが「おもしろ荘」に出たり、さとなかほがらかさんが「THE W」の決勝にいったり、皆さん活躍されていてうれしいです。


・「Maybe!」vol.13では、漫画「チ。」の作者・魚豊さんと愛について語り合うという信じられない企画に参加させていただきました。もはや途中はから雑誌のことを無視した内容で、3~4時間くらい話したと思います。とても有意義なありがたい時間でした。



■2022年、印象に残った面白いこと

・「夫の殺し方」という本の著者が本当に夫を殺した(海外ニュース)


・「ネギトロ一本勝負」という名前の店が、全然ネギトロ一本で勝負していなかった。


・喜多方ラーメンの河京がやっていた「社長が最近お気に入りのお菓子をプレゼント」というキャンペーン。「富の日」が13日ではなく、17日という気持ち悪さ。
















・「僕らの為のペットバスタブ」という商品の広告画像で「僕たち、お風呂大好き」と言わされていた動物たち。


















・福岡県にて、電車内でドアを蹴りハサミを舐め紙に火をつけた男が出現した事件。


・彦摩呂がNFTを導入。




■来年について

・HASAMI groupの説明会に向けての作業を進める。

・「Spilling」の手法をさらに発展させた新たな映像作品を作りたいと思っています。

・人に優しくしない(10年連続)。



2022年12月3日土曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2022」11月の結果

 【独断!日本の全音楽グランプリ2022】

<概要> ・私が2022年に日本でリリースされたすべての音源を聴きます。その中から優勝者を決めます。“日本の全音楽”強制参加型J-POP賞レースです。 ・お笑い賞レースの形式を模倣して「1回戦(日本の音楽すべて)」「2回戦(500~1200曲)」「3回戦(360曲)「準々決勝(100曲)」「準決勝(30曲)」「決勝(10曲)」と曲を絞っていき、最後に10曲の中からグランプリを決定します。要は「日本の全芸人が強制参加させられ、予選から決勝までの審査をすべて青木1人で担うM-1グランプリ」の音楽版みたいなことだと思ってください。 1カ月ごとに「2回戦進出曲(50~100曲)」「3回戦進出曲(30曲)」を発表していきます。3回戦進出曲×12カ月分=360曲の中から年末に年間ベスト100を決定します。年末までに僕の価値観、日本の音楽シーンが大きく変わる可能性もあり、それによってランキングも変動します。1月の1位だった曲が年末のベスト100に入らず、1月の30位だった曲が年末ベスト100の上位に食い込む可能性もあります。そのため月間ベスト30はあくまでも暫定的な順位です。


2019年の結果

2020年の結果

2021年の結果


<大会の意義>
毎年「○○年のベストミュージック」みたいな感じでいろんな個人・メディアがランキングを発表しています。大きく分けると「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」「個人が独断と偏見で決めているランキング」の2つがほとんどかと思います。

「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」は、ある程度知名度がないと上位には行けないため、アマチュアが誰にも知られずひっそりと発表していた曲は1位をとるのはほぼ不可能です。僕は知名度が一切ない人がひっそりと発表していた曲が、その年のNo.1の名曲だったという可能性もあると思うので、投票で決めるのはロマンがないですよね…。どれだけお金をかけて宣伝したか、本人がどれだけ熱心に外に向けてアピールしたか、とかそういった非音楽的ものがどうしても影響してしまうと思うので。でも「個人が独断と偏見で決めているランキング」は投票制と比べると、カバーできる曲の範囲がどうしても狭くなってしまう。参加曲の母数が少ないから偏りが出てしまう。

それぞれの問題点をカバーした完璧な「年間ベスト100」を作る方法は1つ。僕が日本の全音楽を聴いて決めるしかないのです。ということで日本の全音楽を聴きました。情報が一切出てこないアマチュアの方々の発表した音楽も気が狂うくらい聴きました。

<2022年11月の2回戦進出者>

※2022年11月にリリースされた日本の全音楽を聴いた結果、下記のアーティストが2回戦に進出しました。 (太文字は3回戦進出)

AIKO TOMI / Anonymouz / BBQ POSSE / bonobos / CHiLi GiRL / Coldhot / E.scene / evening cinema / Fake Creators / JP Funk Family / Kengo. / KIKUMARU / KNKWST,MAHBIE / kumoi / LISACHRIS / Minami / Nao Right Now / Original Love / peeto / pikomaruko / REMO-CON / RHYME / RYKEYDADDYDIRTY / Satanicpornocultshop / Skoop On Somebody / SPECIAL CHEESE MENU / SPOOL / syrup16g / TAMIW / TEAM SHACHI / Tetrabee / The Broken TV / TWIGY / ViVi / Wang Dang Doodle / YAS I AM / ZEN / アリス九號. / アンニュイ・ホリデイ / オーニソロジー / おのしう / ギリシャラブ / キングギドラ / クーロンドラギャレット / ざんぎ / ぞん子 / ボタニカルな暮らし。 / 羽多野渉 / 雨模様のソラリス / 永原真夏 / 乙川ともこ / 櫛引彩香 / 窪田渡 / 高畑充希 / 佐伯誠之助vs息子 / 私たちはアイドルである! / 真友ジーン. / 誠 / 滝原さや / 窒圧5トン / 天野なつ / 東京スカパラダイスオーケストラ / 那須ワイルドボーイズ / 二階堂和美 / 二葉 / 穂ノ佳 / 望月起市


2022年11月の3回戦進出と暫定順位>

30. 高畑充希 - 青春の続き

29. 私たちはアイドルである! - フレ☆フレ!

28. 天野なつ - Love Like We're Dancing!!

27. ざんぎ  - ブルーピール (feat. 初音ミク)

26. SPOOL - light of the sun

25. CHiLi GiRL - 都会の森 (Frasco Remix)

24. REMO-CON - in the mode

23. Tetrabee - Color Me Up!!

22. 雨模様のソラリス - 粧す此の夜

21. YAS I AM - NO BODY

20. Kengo. - 嘘泣きの女王様

19. キングギドラ - Raising Hell

18. 佐伯誠之助vs息子 - UNKO und PANZER

17. クーロンドラギャレット - Be “O”

16. kumoi - ないものねだり

15. pikomaruko - 淀川fuckまじ臭すぎ

14. The Broken TV - White Snake Come On

13. Wang Dang Doodle - Chose

12. RYKEYDADDYDIRTY - SHINNING

11. 窪田渡 - 夢の街 (feat. hari)

10. 穂ノ佳 - あの種子

09. 望月起市 - 徒然

08. 滝原さや - 怒リング

07. 那須ワイルドボーイズ - Furin Kazan

06. 窒圧5トン - 胡乱PINK

05. TEAM SHACHI - 江戸女

04. Satanicpornocultshop - Shit Shit Pitchan

03. RHYME - Deep in Tokyo II

02. E.scene - Shimmer

01. bonobos - 永久彗星短歌水



■2022年の月間チャンピオン 1月:(夜と)SAMPO

2月:豊田道倫

3月:3776

4月:LEX

5月:KITACO

6月:MO MOMA

7月:浜崎容子

8月:カブトムシ

9月:結音

10月:takezoo

11月:bonobos

2022年11月1日火曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2022」10月の結果

 【独断!日本の全音楽グランプリ2022】

<概要> ・私が2022年に日本でリリースされたすべての音源を聴きます。その中から優勝者を決めます。“日本の全音楽”強制参加型J-POP賞レースです。 ・お笑い賞レースの形式を模倣して「1回戦(日本の音楽すべて)」「2回戦(500~1200曲)」「3回戦(360曲)「準々決勝(100曲)」「準決勝(30曲)」「決勝(10曲)」と曲を絞っていき、最後に10曲の中からグランプリを決定します。要は「日本の全芸人が強制参加させられ、予選から決勝までの審査をすべて青木1人で担うM-1グランプリ」の音楽版みたいなことだと思ってください。 1カ月ごとに「2回戦進出曲(50~100曲)」「3回戦進出曲(30曲)」を発表していきます。3回戦進出曲×12カ月分=360曲の中から年末に年間ベスト100を決定します。年末までに僕の価値観、日本の音楽シーンが大きく変わる可能性もあり、それによってランキングも変動します。1月の1位だった曲が年末のベスト100に入らず、1月の30位だった曲が年末ベスト100の上位に食い込む可能性もあります。そのため月間ベスト30はあくまでも暫定的な順位です。


2019年の結果

2020年の結果

2021年の結果


<大会の意義>
毎年「○○年のベストミュージック」みたいな感じでいろんな個人・メディアがランキングを発表しています。大きく分けると「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」「個人が独断と偏見で決めているランキング」の2つがほとんどかと思います。

「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」は、ある程度知名度がないと上位には行けないため、アマチュアが誰にも知られずひっそりと発表していた曲は1位をとるのはほぼ不可能です。僕は知名度が一切ない人がひっそりと発表していた曲が、その年のNo.1の名曲だったという可能性もあると思うので、投票で決めるのはロマンがないですよね…。どれだけお金をかけて宣伝したか、本人がどれだけ熱心に外に向けてアピールしたか、とかそういった非音楽的ものがどうしても影響してしまうと思うので。でも「個人が独断と偏見で決めているランキング」は投票制と比べると、カバーできる曲の範囲がどうしても狭くなってしまう。参加曲の母数が少ないから偏りが出てしまう。

それぞれの問題点をカバーした完璧な「年間ベスト100」を作る方法は1つ。僕が日本の全音楽を聴いて決めるしかないのです。ということで日本の全音楽を聴きました。情報が一切出てこないアマチュアの方々の発表した音楽も気が狂うくらい聴きました。

<2022年10月の2回戦進出者>

※2022年10月にリリースされた日本の全音楽を聴いた結果、下記のアーティストが2回戦に進出しました。 

4/7 / 64controll / aiko / andantino / Ange☆Reve / ATARASHII GAKKO! / Chanyo & Knakapi / CIRGO GRINCO / FNCTR / Gambit / HALLCA / in-mark / Itaq / KINJINAL / Menace無 / naotyu- / NUANCE / OBP / ORESAMA / P.G Good Taste / RIN a.k.a 貫井りらん / Ringwanderung / Sincere / soraya / takezoo / TonyGumbo / カタオカツグミ / きっぷ / さくらしめじ / さっきの女の子、 / ジョナゴールド / デフチン / フィロソフィーのダンス / ブルーマンデーFM / ボタニカルな暮らし。 / ユナイテッドモンモンサン / ゆりめり / 右雨烏卯 uuuu / 横田サックス。 / 鬼頭明里 / 宮本佳林 / 原由子 / 黒木渚 / 佐藤景大 / 坂本真一狼 / 山村響 / 耳中華 / 珠洲ノらめる / 上坂すみれ / 前田琴音 / 倉沢よしえ / 超特急 / 天乃啓示 / 梅本佑


2022年10月の3回戦進出と暫定順位>

30. 宮本佳林 - イイオンナごっこ

29. 佐藤景大 - 覚醒 (feat. あだちかんな)

28. 坂本真一狼 - 張飛 the THUNDERBOLT

27. さっきの女の子、 - の答え合わせ

26. Ange☆Reve - BLOOMING RUNWAY

25. 鬼頭明里 - Esquisse

24. Chanyo & Knakapi - Washer

23. 64controll - JOYFUL

22. OBP - ヒトリジメ

21. Sincere - I'll be

20. 黒木渚 - 独立上昇曲 第一番

19. soraya - BAKU

18. HALLCA - Inner Heaven

17. 上坂すみれ - lotus love

16. FNCTR - Lude_2

15. 4/7 - LOVE & GIRLS

14. 右雨烏卯 uuuu - C

13. デフチン - DOPE feat. SHOCKPUN & メーカー オブ セレモニー 

12. KINJINAL - だ☆だ☆だ☆だいすき

11. Gambit - 結惚れ

10. CIRGO GRINCO - Up to You

9. ゆりめり - ビタースウィート

8. RIN a.k.a 貫井りらん - お好みに

7. in-mark - marking

6. ATARASHII GAKKO! - HANAKO

5. 原由子 - スローハンドに抱かれて(Oh Love!!)

4. 耳中華 - すごいお祝い

3. 梅本佑利 - 萌え²少女

2. 耳中華 - まとめ

1. takezoo - waltz


■2022年の月間チャンピオン 1月:(夜と)SAMPO

2月:豊田道倫

3月:3776

4月:LEX

5月:KITACO

6月:MO MOMA

7月:浜崎容子

8月:カブトムシ

9月:結音

10月:takezoo

2022年10月22日土曜日

HASAMI group 21st album「パルコの消滅」楽曲解説


01.田舎の学校

前作「DOITORA」の収録曲「夜風の槍」は軍歌をイメージしてメロディを作ったのですが、あるとき、軍歌ではなく自分が小学生のときに歌っていた校歌に無意識に影響を受けていることに気付きまして、「校歌の影響を受けて作った曲って斬新かも」となんだかテンションが上がりました。6~12歳まで定期的に同じ歌を(記憶に強く残りそうなタイミングで)歌わせるのは洗脳や虐待に近いですが、そうして染み着いた感覚を自分なりの楽曲に昇華できたことで、歌わされていた被害者から脱却できたような気がしたのです。


日本の音楽シーンは「過去のおしゃれでカッコいい音楽をいかに咀嚼できるか」合戦の様相を呈しており、80年代のブラックミュージックやシティポップ、90~00年代のクラブミュージックと現行の音楽シーンの流行りを融合させたものばかりで、画一化されています。それにモヤモヤしていたときに先述の「校歌に影響受けていた事件」が起こったため、何かしらの因果を感じ、次のアルバムでこの方向性を突き詰めていくべきかもと決意したのです。


“引用アピール合戦”における取捨選択で捨てられてきたもの、「これを引用してもどうにもならない」と判断されたものをすべて回収してやろうというのが今回のアルバムの大きなコンセプトです。「貰い手が見つからなかった子」を俺がまとめて連れていき、ヤバい軍団を作り出す。図らずとも現行の音楽シーンに一石を投じてしまうHASAMI group。さすがです。


みんなが成長する過程で捨てていった子というと、具体的には「学校で何度も歌わされてきた校歌」「幼少期に聴かされた童謡」「幼少期に何度も聞いたCMソング」「めざましテレビやおはスタで毎日流れていた、あまりよくないJ-POP」「何度もやったゲームのBGM」「遠足で行った科学館で流れていたやたら壮大な音楽」「思春期に興味本位で聴いていたデスメタル」などさまざまです。これらは自分の奥深くに血として流れる強烈な音楽の原体験である一方、イケてる音楽を作ろうとすればするほど後ろめたいものでもあるんですね。しかし、これらを完璧な形で咀嚼して、どこにもない“ほぼオリジナル”にまで昇華できたら、自分はNEXT STAGEに辿り着けるんじゃないかと。この試みは正直かなり苦労しましたが、成功したのではないかと思っています。…という流れで、今回のアルバムは「現在の音楽シーンへの反発」と「しがらみから解放されて音楽を作る楽しさ」のような陰と陽の感情がどっちも入りました。


みんなが捨ててきた音楽、そして今までの自分が見捨ててきた音楽をすべて拾う旅に出ることを宣言するのが1曲目「田舎の学校」です。「大丈夫、俺がバッチリ全部回収する」!


02.満員電車

コロナ渦の影響で毎日の電車通勤がなくなったのですが、それにより電車通勤の異常性を強く認識するようになり、それを曲で表現しました。聴いてるだけで電車に乗っている気分に誘うため「疾走感あふれる走行中」と「車内アナウンスと発車メロディが流れる停車中」を交互に繰り返す構成になっています。


最初は疾走感やワクワク感が強めなのですが、パイナップル駅でドッと客が乗り込んできたことで辛さが増し、それに比例して曲調がシリアスになっていき、車内アナウンスの言っている言葉もどんどん支離滅裂なものになっていきます。3回目の車内アナウンスの文章はかなり意味不明ですが、満員電車の反パニック状態の苦しい状況で聴く車内アナウンスってなんとなくこんなイメージです。頭に入ってこない。


ちなみに、この曲に使われている発車メロディは「もし僕が発車メロディを作るとしたら……」と考えたオリジナルです。どこかの駅で採用してください。



03.詩とスマートフォン

スマホは恐ろしい発明で、人間のクリエイティビティを増幅させることも減少させることもある創造神&悪魔だと思います。2012年前後くらいまでは「LINEが既読に~」みたいな、スマホを題材にした歌詞やスマホ依存について書いた作品をよく見かけたのですが、当時の僕は「今はスマホの歌を作るべきではない」「誰よりも遅くスマホの歌を作るべきだ」と思いました。スマホが恐ろしさを発揮するのは、人々が「スマホがそこにあることを意識すらしなくなったとき」だと感じたからです。


あれから約10年。スマホはだいぶ空気に近付いてきました。スマホの魔法(呪い)にかけられた人々は全員同じ口調のロボットのようになってしまいました。今、スマホの害について言及する人は「ゲームが人殺しを増加させる」と主張する人くらいナンセンスです。2012年の僕が思い描いていたタイミングがやってきたのです。時は来た。それだけだ。


10年前の思惑通り、誰よりも遅く「スマホの歌」を作りました。スマホの魔法(呪い)を解くために必要なのは、個々人がオリジナルの言語で紡ぐ詩だと思うのです。これは決して「スマホの脅威を詩の力でぶっ潰せ」と言いたいわけではありません。「詩とスマートフォンが協力・共存することで最高の作品が誕生するのではないか」という希望です。しかし、こんな遠回しな反戦歌、かつてあったでしょうか。


上記のいきさつもあり、映像には10年くらい前のスマホのプロモーション映像を使いました。出てくるスマホが明らかに古臭いのですが、映像の中では「未来の象徴」みたいに描かれているのが面白く、その間抜けさがなんとも愛おしく、曲調や歌詞にもピッタリ合いました。


04.けがれる輝石

「歌詞にパンチラインを作らない」ということを意識して作った曲です。前作までの僕は「歌詞にパンチラインがあったほうがいいのは当たり前」という考えで、どうやってインパクトのある・刺さるフレーズを生み出そうかを考え続けていて、結果的に「市民会館でオペラをしてる」「簡単な手続きで君とまぶしい部屋で暮らしたい」「この街では犬や猫が売られてるから老後も心配ないよ」など数々の名フレーズを生み出してきました。こうして自分の中に「名フレーズを生み出すロジックやノウハウ」のようなものが築かれていって、質のいい歌詞を効率よく生み出せるようになった一方、作詞が作業的になっていることに違和感や疑問を感じるようになっていきました。「作詞能力が上がる」と「作詞が機械的になる」は限りなくイコールに近いことにようやく最近気づきました。


パンチラインが全体を引っ張っていくタイプの歌詞は「わかりやすさ」「引っかかりやすさ」「伝わりやすさ」「インパクト」「記憶への残りやすさ」といった価値観を重要視していて、乱暴に言えば「子供っぽい」です(それが悪いと言っているわけではなく)。この方向性を強くすると「うっせえわ」のような大衆向けの歌謡曲になり、さらに突き詰めると童謡になると思います。


一方、最近の僕が強く惹かれる歌詞は大貫妙子「都会」で、この歌詞はパンチラインが存在しないように思えますが、インパクトのある単語に頼っていない分、全体が上品で完成された懐石料理のようになっています。わびさびも感じます。味の濃いハンバーガーのような現代のJ-POPの歌詞っぽくないものを、なるべくポップな曲に乗せようという試みでできたのが「けがれる輝石」です。今後こっちの路線に以降するわけではありません。自分は庶民なので基本的には味の濃いハンバーガー路線です。


05.DELIVERY KIDS

デリバリーを頼む機会が増え、出前館のゴッド会員になったので、その曲を作らないとおかしいでしょということで完成した曲です。よくアーティストの説明文で「等身大のリリックが」みたいなことを書いてますが、この曲の歌詞を見ていると、僕が一番等身大なんじゃないかと思えてきます。


「DELIVERY KIDS」というタイトルは、出前館で注文した料理を待ってるときの自分はまるで子供のときのようにワクワクしていることに由来しています。30代になったことで一気に「KIDS」を自称する気持ち悪さが出てきたので今後はどんどん幼児退行していきたいと思います。次に作るブログのタイトルは「青木龍一郎はイヤイヤ期」にする予定です。中華そばを提供している都内の蕎麦屋を巡り、その感想を書くブログ。蕎麦屋の素朴なラーメンが好きなので。



06.MUSIC

週末にTSUTAYAに連れてもらい、そこでCDを借りてもらうのが何よりの楽しみだった小学生時代のことを歌った曲です。音も1990年っぽい要素をいろいろと入れてみました。その年代のインディーズのR&Bにたまにある、ボーカルの音がボヤッとしていて聴こえづらい感じが好きなので、その質感も目指しました。



07.あぶくのサイレン

HASAMI groupの代表的な手法の1つに「音の隙間をザラザラのノイズで埋める」というものがありまして、これにより薄っぺらさや物足りなさを解消してきました。中学生のときに発明した得意技で、これによって「病気が治ったら」「Summer」のような曲が生まれています。

今回のアルバムはその特技を封印して、より良いものを作ろうというコンセプトもありまして、「あぶくのサイレン」はそれが一番意識されている曲だと思います。余白や隙間をなるべくそのままにして、ザラザラの音で誤魔化さず、それでいて生々しい哀愁を表現することに挑戦しました。まだまだチャレンジし続けるHASAMI group。今後の成長にも期待できそうですね。

「すべてをひっくり返す」と言ったあとの回文4連発は素敵な試みですね。


08.IA

最初は「めちゃくちゃ韻を踏む曲を作ろうかな」というコンセプトだったのですが、突き詰めた結果「ia」の繰り返しになるという、韻とは別次元の歌詞になってしまいました。



09.Good Morning,Japanese

J-POPにおける「朝の歌」はどれも爽やかで高揚感に満ち溢れていて、1日が始まる希望をキラキラとしたサウンドやメロディで表現しているものばかりなのですが、低血圧の自分からするとどこかフェイクっぽさを感じてしまい共感できません。平日の目覚めはもっと最悪なもののはずです。目覚まし時計が鳴ったときの絶望感ったらないですよね。ダルいですよね。グッタリしますよね。そこで自分にとっての朝のイメージを音で表現しようと思ったのが、この「Good Morning,Japanese」です。耳障りな「ピヨピヨピヨ」という音がしきりに鳴っているのですが、これが僕の脳内に鳴っている朝の鳥の鳴き声のイメージです。本当にうるさい。あと「トントントントン」みたいな音もうるさいと思うのですが、これは周囲から聞こえてくる生活音のイメージです。これが史上初の「リアルな朝ソング」。音楽の世界では朝ってやたら「いいもの」として描かれますけど、実際はこんなもんですよね。


10.IQ500の蕎麦屋

チンチンをイジっていたときに突然「IQ500の天才蕎麦屋」という言葉が思い浮かび、そのイメージをそのまま曲に仕上げました。制作中のどこかのタイミングで「天才」という単語が消滅して「IQ500の蕎麦屋」になっていたのですが、未だにそれがいつだったのかわかりません。



11.卒園式

学校の卒業式の歌はあるけど「卒園式」の歌ってあまりないのではと思い、5年くらい前から「いつか『卒園式』の曲を作ろう」とタイミングを伺っていたのですが、今回のアルバムのコンセプトが自分のルーツを見つめるということだったので、ここぞとばかりに作りました。卒園式の曲を。カッコいいリフをいろいろ考えていたのですが、最終的に「8小節ごとに1回『ダン』とピアノを鳴らす」という極限までシンプルなものが一番カッコいいのではと考えまして、このような曲になりました。


12.■■事件

言葉を乗せるリズムを完全なるon beatにせず、絶妙に先走ったり、空白を空けたりすることで、ネジが外れた感じを出そうと奮闘しています。またそれぞれの音のバランスがちょっとおかしかったりするのですが、ギリギリ言われないと気付かれないようにして、「なんか居心地が悪いけど何故かはわからない」という感じに仕上げてみました。


13.儚いクレマチス

「儚いクレマチス」という言葉は17th album「Heart Wire Tapping」のボツタイトル候補だったのですが、お気に入りのワードではありまして、せっかくだからこのタイトルで曲を作ることにしました。


HASAMI groupはこれまで100%打ち込みだったのですが、この曲で初めて自分でキーボードを演奏しました。楽器ができないことが売りの僕でしたが、ついに「楽器できます」と言ってもいいことになってしまったのでしょうか?


曲のイメージは子供の頃に行った科学博物館の宇宙ブースで、惑星の説明VTRの裏で鳴っていた、やたら壮大なBGMです。この曲のイントロを聴いていると「この青い星が、私達の住む地球です」という男性のナレーションが聞こえてきそうです。


14.FIRE

小学生のときの僕は熱心な「Dancemania SPEED」のリスナーだったのですが、そのときに植え付けられた「速いBPMの四つ打ちと哀愁のあるメロディは素晴らしいものだ」という感性を素直に曲にしたのがこれです。


「Light My Fire」と「かしこまりました」で韻を踏めるということに3年前に気付き、震えあがったのを覚えています。いつか歌詞に使ってやろうと思っていました。


15.パルコの消滅

中学生のときは、毎週のように自転車で宇都宮パルコに行き、エレベーターを使わずに階段で8Fのタワレコに向かい、朦朧とする意識でCDを端から端まで眺めるということを習慣にしていました。そして月に1度発行されるフリーペーパー「bounce」を家に持ち帰り、知らないアーティストを片っ端から検索するという生活をしていました。


自分が今も曲を作り続けられていることの一端は、毎週パルコに通っていた経験にあり、自分の音楽史の核にある宇都宮パルコが閉店したことは心に穴が空いてしまうような出来事でした。実際に穴が空いたとの説もあります。


2019年にパルコが閉店してから今もなおテナントは入らず、宇都宮の中心地にはドデカい空っぽの入れ物がドンと佇んでいる状態です。その光景は「物悲しさ」とはいかないまでも、自分の心の何か少しザワザワした感覚を与えます。この出来事は変わりゆく街について歌う題材としてもピッタリだと思い、今回のアルバムの主題にしました。



最後に、今回のアルバムのボツジャケット案を。







2022年10月2日日曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2022」9月の結果

 【独断!日本の全音楽グランプリ2022】

<概要> ・私が2022年に日本でリリースされたすべての音源を聴きます。その中から優勝者を決めます。“日本の全音楽”強制参加型J-POP賞レースです。 ・お笑い賞レースの形式を模倣して「1回戦(日本の音楽すべて)」「2回戦(500~1200曲)」「3回戦(360曲)「準々決勝(100曲)」「準決勝(30曲)」「決勝(10曲)」と曲を絞っていき、最後に10曲の中からグランプリを決定します。要は「日本の全芸人が強制参加させられ、予選から決勝までの審査をすべて青木1人で担うM-1グランプリ」の音楽版みたいなことだと思ってください。 1カ月ごとに「2回戦進出曲(50~100曲)」「3回戦進出曲(30曲)」を発表していきます。3回戦進出曲×12カ月分=360曲の中から年末に年間ベスト100を決定します。年末までに僕の価値観、日本の音楽シーンが大きく変わる可能性もあり、それによってランキングも変動します。1月の1位だった曲が年末のベスト100に入らず、1月の30位だった曲が年末ベスト100の上位に食い込む可能性もあります。そのため月間ベスト30はあくまでも暫定的な順位です。


2019年の結果

2020年の結果

2021年の結果


<大会の意義>
毎年「○○年のベストミュージック」みたいな感じでいろんな個人・メディアがランキングを発表しています。大きく分けると「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」「個人が独断と偏見で決めているランキング」の2つがほとんどかと思います。

「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」は、ある程度知名度がないと上位には行けないため、アマチュアが誰にも知られずひっそりと発表していた曲は1位をとるのはほぼ不可能です。僕は知名度が一切ない人がひっそりと発表していた曲が、その年のNo.1の名曲だったという可能性もあると思うので、投票で決めるのはロマンがないですよね…。どれだけお金をかけて宣伝したか、本人がどれだけ熱心に外に向けてアピールしたか、とかそういった非音楽的ものがどうしても影響してしまうと思うので。でも「個人が独断と偏見で決めているランキング」は投票制と比べると、カバーできる曲の範囲がどうしても狭くなってしまう。参加曲の母数が少ないから偏りが出てしまう。

それぞれの問題点をカバーした完璧な「年間ベスト100」を作る方法は1つ。僕が日本の全音楽を聴いて決めるしかないのです。ということで日本の全音楽を聴きました。情報が一切出てこないアマチュアの方々の発表した音楽も気が狂うくらい聴きました。

<2022年9月の2回戦進出者>

※2022年9月にリリースされた日本の全音楽を聴いた結果、下記のアーティストが2回戦に進出しました。 

abenie / BEYOOOOONDS / Bialystocks / Cajitsu / Cashewcats / CIRGO GRINCO / dillydalli / eifonen / Fake Creators / icesawder / ItoShin / Kaoru Fukushima / KITACO / Kumycia / LIL'$ / Lilla Flicka & 新音楽制作工房 / NOMELON NOLEMON / ODD Foot Works / plantar / Potomelli, maco marets / REBEL REBEL / SAKU / SHIROKUMA / SHLEEPS / SPECIAL CHEESE MENU / te'resa / THE DOKUROS / THE 龍海空 / YMCK / ウ山あまね / バーチャル若大将 / バズ / ピクニック・ディスコ / ましのみ / ミシェルメルモ / ミッドナイト権兵衛 / 結音 / 甲田まひる / 今井優子 / 咲花 / 青山みつ紀 / 増田義基 / 中津マオ / 名称未設定フォルダ / 妄想リフレイン / 苺梨

※太字が3回戦にも進出。


2022年9月の3回戦進出と暫定順位>

30. Fake Creators - Her Footwork

29. icesawder - Traffic Lights

28. ましのみ - STAR STATUS (feat. Wez Atlas & 80KIDZ)

27. 甲田まひる - 夢うらら

26. Potomelli, maco marets - Fake

25. plantar - Mathematics

24. dillydalli - Midnight Walking

23. 青山みつ紀 - In Your Driving

22. Cajitsu - いくり

21. eifonen - branches

20. SPECIAL CHEESE MENU - BEEF STEW

19. 今井優子 - Spell of Love

18. NOMELON NOLEMON - フイルム

17. Kumycia - VENUS

16. バズ - シャトルラン

15. ミシェルメルモ - 未来マリーの憂鬱

14. 名称未設定フォルダ - FIRE PLAN

13. 苺梨 - YUGAMI:ONDO:RONDO (feat. Esther)

12. ピクニック・ディスコ - Bom Bah Bom

11. KITACO - 潮騒の恋人たち

10. THE DOKUROS - UCHU ICHI NO ME (feat. TANAKA OF THE HAMADA)

09. Cashewcats - セントラルドグマ

08. 増田義基 - 息切れ

07. Lilla Flicka & 新音楽制作工房 - 大人なんだから

06. SHIROKUMA - 大人になっても

05. YMCK - イチオクブンノイチ (YMCK Piano & Strings Rearranged)

04. Kaoru Fukushima - Crank Call《イタズラ電話》

03. 増田義基 - 国歌斉唱 (feat. samayuzame)

02. BEYOOOOONDS - Hey!ビヨンダ

01. 結音 - Telepathy




■2022年の月間チャンピオン 1月:(夜と)SAMPO

2月:豊田道倫

3月:3776

4月:LEX

5月:KITACO

6月:MO MOMA

7月:浜崎容子

8月:カブトムシ

9月:結音

2022年9月1日木曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2022」8月の結果

 【独断!日本の全音楽グランプリ2022】

<概要> ・私が2022年に日本でリリースされたすべての音源を聴きます。その中から優勝者を決めます。“日本の全音楽”強制参加型J-POP賞レースです。 ・お笑い賞レースの形式を模倣して「1回戦(日本の音楽すべて)」「2回戦(500~1200曲)」「3回戦(360曲)「準々決勝(100曲)」「準決勝(30曲)」「決勝(10曲)」と曲を絞っていき、最後に10曲の中からグランプリを決定します。要は「日本の全芸人が強制参加させられ、予選から決勝までの審査をすべて青木1人で担うM-1グランプリ」の音楽版みたいなことだと思ってください。 1カ月ごとに「2回戦進出曲(50~100曲)」「3回戦進出曲(30曲)」を発表していきます。3回戦進出曲×12カ月分=360曲の中から年末に年間ベスト100を決定します。年末までに僕の価値観、日本の音楽シーンが大きく変わる可能性もあり、それによってランキングも変動します。1月の1位だった曲が年末のベスト100に入らず、1月の30位だった曲が年末ベスト100の上位に食い込む可能性もあります。そのため月間ベスト30はあくまでも暫定的な順位です。


2019年の結果

2020年の結果

2021年の結果


<大会の意義>
毎年「○○年のベストミュージック」みたいな感じでいろんな個人・メディアがランキングを発表しています。大きく分けると「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」「個人が独断と偏見で決めているランキング」の2つがほとんどかと思います。

「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」は、ある程度知名度がないと上位には行けないため、アマチュアが誰にも知られずひっそりと発表していた曲は1位をとるのはほぼ不可能です。僕は知名度が一切ない人がひっそりと発表していた曲が、その年のNo.1の名曲だったという可能性もあると思うので、投票で決めるのはロマンがないですよね…。どれだけお金をかけて宣伝したか、本人がどれだけ熱心に外に向けてアピールしたか、とかそういった非音楽的ものがどうしても影響してしまうと思うので。でも「個人が独断と偏見で決めているランキング」は投票制と比べると、カバーできる曲の範囲がどうしても狭くなってしまう。参加曲の母数が少ないから偏りが出てしまう。

それぞれの問題点をカバーした完璧な「年間ベスト100」を作る方法は1つ。僕が日本の全音楽を聴いて決めるしかないのです。ということで日本の全音楽を聴きました。情報が一切出てこないアマチュアの方々の発表した音楽も気が狂うくらい聴きました。

<2022年8月の2回戦進出者>

※2022年8月にリリースされた日本の全音楽を聴いた結果、下記のアーティストが2回戦に進出しました。 

80KIDZ / AD再騰二三夫&ベントラーカオル / agata / CYBERJAPAN DANCERS / Cytekinesis / erewhon / fishbowl / Girls2 / ID / Jumping Kiss / K.S.K Project / Kamui / MASS OF THE FERMENTING DREGS / mekakushe / MEMEMION / Mime / Nezumi Coo ・ FiJA / Prius Missile / SAIJI & 可不 / SKRYU / T-GROOVE & GEORGE KANO EXPERIENCE with YUKO IMAI / tomato star / TRIX / イキグサレ / かすみ草とステラ / カブトムシ / ゲノビズム / ジャパニーズ マゲニーズ / ヒルネ逃避行 / われらがプワプワプーワプワ / 故やす子 feat. 仮名 / 私立恵比寿中学 / 宗像美樹 / 西園寺流星群 / 赤坂んんん / 池田聡 / 中津マオ / 長瀬有花 / 長嶋水徳 - serval DOG - / 電気グルーヴ / 堂島孝平

2022年8月の3回戦進出と暫定順位>

30. 池田聡 - 1986 nineteen eighty-six

29. mekakushe - あかい

28. 中津マオ - スローモーション

27. Mime - I Just Wanna Say

26. Jumping Kiss - キッスはあげない

25. SAIJI & 可不 - 心の裏垢

24. CYBERJAPAN DANCERS - Bad Love

23. Kamui - KANDEN (feat. ゆるふわギャング) 

22. Nezumi Coo ・ FiJA - Karma

21. 西園寺流星群 - Kuni Yaburete Sanga Aripoyo

20. ID - Fortune

19. ジャパニーズ マゲニーズ - Adrenaline (feat. Young Coco & Jin Dogg)

18. MASS OF THE FERMENTING DREGS - MELT

17. 長嶋水徳 - serval DOG - - iii

16. 赤坂んんん - B級グルメ食べた?

15. ゲノビズム - 梅雨明け

14. 80KIDZ - TOUR DE FRANCE (feat. Sascha)

13. 堂島孝平 - NO MORE 涙

12. MEMEMION - 居場所

11. SKRYU - Magic Potion

10. AD再騰二三夫&ベントラーカオル - サツピエサンバⅦ

9. 故やす子 feat. 仮名 - 毎秒刻む

8. イキグサレ - 蜘蛛女

7. Prius Missile - Twitter Trippin (Japanese)

6. Cytekinesis - Poison Conduct 

5. agata - maybe agata is silly now fuck i gotta stop changing the title of this track burh sob

4. 長瀬有花 - みずいろのきみ

3. tomato star - 襦袢

2. 電気グルーヴ - HOMEBASE

1. カブトムシ - Flower



■2022年の月間チャンピオン 1月:(夜と)SAMPO

2月:豊田道倫

3月:3776

4月:LEX

5月:KITACO

6月:MO MOMA

7月:浜崎容子

8月:カブトムシ