2022年6月30日木曜日

日本橋を覆っていた首都高が撤去される件に関して

日本橋を覆っていた首都高が撤去される工事が始まりました。「歴史的な建造物である日本橋の上に首都高を建設して原風景をぶち壊してふざけるな」という声は前からあって、それがようやく解消に向かう形です。


「日本橋」覆う首都高 撤去工事開始 日本橋に青空復活へ


このニュース、コメント欄を見てると7割が「綺麗な景色に戻るのはうれしい」という歓迎コメント、3割が「今の景色もそれはそれで味があって好きだったから寂しいかも」という意見で、撤去工事を真っ向から批判する意見はほぼ皆無でした。


僕は反対派でして、その理由を端的にまとめると「首都高を取り除いただけで、そんなにいい景観に“戻る”のか?」です。首都高撤去の話は2006年頃から具体的に進められていて、僕は実際に日本橋に赴いた際、首都高を取り除いたらどんな感じの景色になるのかを想像したり、手で首都高を隠したりしながら、イメージしたのですが、周りが高層ビルばかりなので結局は空は狭いままでした。

今の日本橋が日本固有の歴史を感じさせる江戸チックな建築だったら、まだそれを尊重する理由もわかるのですが、実際はヨーロッパによくある後期ヴィクトリア調の橋と変わりません。江戸以前の姿がずっと受け継がれてるわけではなく1911年にルネサンス様式となり、近代化(西欧化)しているのです。なので海外の人たちから見れば観光資源としての魅力もそんなにないんじゃないかと。そういうことを諸々考慮すると3200億円をぶち込むメリットはあるのかとモヤモヤします。




●歴史

日本橋に覆いかぶさる首都高の歴史を簡単にまとめてみました。


★1962年

日本橋の上を通る首都高の工事がスタート。


★1964年

工事が完了。


★1968年

三越の社長などが率いる「名橋『日本橋』保存会」設立。日本橋に取り壊しの危機があったわけではないが、未来のために維持することの重要性を説いた。この時点での趣意書には「首都高をを取り壊せ!」という主張もない。


★1971年

「名橋『日本橋』保存会」が日本橋をブラシなどで洗う恒例行事「橋洗い」を開始。


★1983年

「名橋『日本橋』保存会」が初めて高架部分の撤去を求める。背景には、都市施設として河川に対する関心が高まっていたことが挙げられる。


★1997年

東京都が景観条例を定めた。全国各地でも景観を守るための条例が次々と成立。→バブル以降美しい風景を守ろうという意識の高まっていたが、それが1つの到達点に達した。


★2004年

国全体の指針となる「美しい国づくり政策大綱」を受けて景観法が成立。各自治体が行っていた景観の管理を国が大々的にリードしていく。


★2006年

小泉純一郎政権が高架撤去計画を本格化し「日本橋川に空を取り戻す」と宣言。「日本橋川に空を取り戻す会」が誕生する。




なぜ2006年に高架撤去計画が本格化したのでしょうか。

2000年以降、ハイウェイが地下化される動きは世界的に広まっていて、ボストン、シアトル、サンフランシスコなどで実際に工事が行われました。そんな中、決定打となったのが2005年にソウルのチョンゲン川の上に架かっていた高速道路が撤去されたことだったと思います。ソウルは都市として東京のライバルとして位置づけられていて、これは日本の首都が国際的な流れにおいて韓国の首都に遅れをとった出来事の1つでした。


チョンゲン川













当時の日本橋の再生プランは、川の両側に遊歩道が設けられたり、新規の親水公園が作られたりなどする内容で、復元工事されたチョンゲン川を意識しているようにしか見えません。「これまで日本橋川沿いに遊歩道など作られていなかっただろ」とツッコみたくなりますが、この再生プランはまさに日本橋の高架撤去計画の最重要目標が「かつての景色を取り戻す」のではなく「国際的な流れに追いつく」ことなんだろうということを表しています。「歴史」「伝統」を謳い文句にした土建行政という感じでしょうか。


「名橋『日本橋』保存会」や「日本橋 みちと景観を考える懇談会」といった首都高の撤去を求める会は、高層ビルの出現にはまったく反対しません。冒頭でも述べたように、実際には首都高を撤去しても、高層ビルで空は狭いままなのですが。先ほどの歴史をまとめたところで「名橋『日本橋』保存会」は誰が率いているのかをサラッと書きました。その“誰か”が何を目指しているのかを邪推すると、「景色を取り戻したい」という思いよりも「オフィスビルなどの不動産的価値をなんとかして高めていきたい」という欲望が、まるで炙り出しのようにジワ~ッと浮き出てくる感じがしますが真相やいかに…といったところです。


東京オリンピックに向けて国立競技場が建設されるときにものすごく批判がありましたが、日本橋が撤去されるというニュースでは批判をほとんど見かけません。しかし、この2つは根源的に同質の問題を含んでいるかと思います。大衆の風景に対する眼差しはかなり保守的で、「歴史や伝統を守る」という大義名分に弱いことも分かります。実際は過去だけが過去なのではなく、今も(歴史の中で見れば)過去です。国や資本主義の思惑に惑わされることなくものを見る目線が非常に大切で、僕はそれを自分の創作物にも常に生かしたいと思っています。



【結論という名の宣伝】

私がやっているHASAMI groupという音楽グループでは、こういった景観に関する眼差しを研ぎ澄ませながら、音楽で街を描いております。後日リリースする作品「metamorphosis3」に収録されている「不思議な都市計画 take.2」という曲はそんな眼差しが非常によく表れた楽曲だと思います。後日、解説も掲載する予定ですので、ぜひ深く味わってみてください。





「metamorphosis3」coming soon!!!!


2022年6月6日月曜日

2021年5月の誰が買うんだ大賞

 2021年5月の誰が買うんだ大賞

●「ゆっくり茶番劇」騒動で話題になった柚葉のクリアファイル


【入選作品】
●ナスの煮びたし弁当



●「唯我独尊」の刺繍風プリントTシャツ


●馬のSEXのビデオ


2022年6月2日木曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2022」5月の結果

■大会名変更のお知らせ

今月より大会名を「日本の全音楽グランプリ」から「独断!日本の全音楽グランプリ」に変更いたします。「独断!」をつけることで私が1人で勝手にやっている感をより強く印象付けます。

(大会名変更の経緯)

3年前からひっそりとやっていた「日本の全音楽グランプリ」も、継続は力なりといいますか、以前より多くの人目につくようになりました。それによりランクインしたアーティストさんがこのランキングを発見し、「やった!ランクインした!」と喜んでくれているのを見かけることも多くなりました。その中でときどき、「この人は『日本の全音楽グランプリ』がすごく権威性のあるものだと勘違いしているのでは?」と思うほどのすごい喜び様の方も散見されて、なんだか申し訳ない気持ちが強く、心が痛むことがあります。そこで、この大会がただの一般人が趣味でやっているものなのだということが伝わりやすくするため、大会名を変更いたしました。引き続きよろしくお願いいたします(タオルケットに包まれながら)。


【独断!日本の全音楽グランプリ2022】

<概要> ・私が2022年に日本でリリースされたすべての音源を聴きます。その中から優勝者を決めます。“日本の全音楽”強制参加型J-POP賞レースです。 ・お笑い賞レースの形式を模倣して「1回戦(日本の音楽すべて)」「2回戦(500~1200曲)」「3回戦(360曲)「準々決勝(100曲)」「準決勝(30曲)」「決勝(10曲)」と曲を絞っていき、最後に10曲の中からグランプリを決定します。要は「日本の全芸人が強制参加させられ、予選から決勝までの審査をすべて青木1人で担うM-1グランプリ」の音楽版みたいなことだと思ってください。 1カ月ごとに「2回戦進出曲(50~100曲)」「3回戦進出曲(30曲)」を発表していきます。3回戦進出曲×12カ月分=360曲の中から年末に年間ベスト100を決定します。年末までに僕の価値観、日本の音楽シーンが大きく変わる可能性もあり、それによってランキングも変動します。1月の1位だった曲が年末のベスト100に入らず、1月の30位だった曲が年末ベスト100の上位に食い込む可能性もあります。そのため月間ベスト30はあくまでも暫定的な順位です。


2019年の結果

2020年の結果

2021年の結果


<大会の意義>
毎年「○○年のベストミュージック」みたいな感じでいろんな個人・メディアがランキングを発表しています。大きく分けると「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」「個人が独断と偏見で決めているランキング」の2つがほとんどかと思います。

「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」は、ある程度知名度がないと上位には行けないため、アマチュアが誰にも知られずひっそりと発表していた曲は1位をとるのはほぼ不可能です。僕は知名度が一切ない人がひっそりと発表していた曲が、その年のNo.1の名曲だったという可能性もあると思うので、投票で決めるのはロマンがないですよね…。どれだけお金をかけて宣伝したか、本人がどれだけ熱心に外に向けてアピールしたか、とかそういった非音楽的ものがどうしても影響してしまうと思うので。でも「個人が独断と偏見で決めているランキング」は投票制と比べると、カバーできる曲の範囲がどうしても狭くなってしまう。参加曲の母数が少ないから偏りが出てしまう。

それぞれの問題点をカバーした完璧な「年間ベスト100」を作る方法は1つ。僕が日本の全音楽を聴いて決めるしかないのです。ということで日本の全音楽を聴きました。情報が一切出てこないアマチュアの方々の発表した音楽も気が狂うくらい聴きました。

<2022年5月の2回戦進出者>

※2022年5月にリリースされた日本の全音楽を聴いた結果、下記のアーティストが2回戦に進出しました。


631 / $pesia / ambitious / AMEFURASSHI / Ayane Yamazaki / BE:FIRST / blues / COGMEL / CRIMSON-深紅 / downy / Foi / Fukumoto Nao / Fukumoto Nao / KITACO / Kohey / Liza / Marble / MayWay / momo / Myuk / Nissy(西島隆弘) / OLIVA / Sachiho + Y-2 / sommeil sommeil / SONOSUKIMAKARA / SOSITE / Stoned Soul Picnic / The Spanky Muds / TSUBAME / vio moon / Vraid Bunches / Weapon The Rhyme / WONDER∞WANDER / WT☆Egret / ぁぃぁぃ / アツキタケトモ / おとぼけビ~バ~ / クマリデパート / セイ ジェイ / タマネ / ひろっくん / ベッド・イン / ミッドナイト権兵衛 / ミミミユ / ユーグレリコリス / ユメ色ハートビート / 岡野昭仁×井口理 / 近視のサエ子 with ポセイドン・石川 / 佐々木もよこ / 坂本慎太郎 / 坂本真綾 / 糸井愛梨 / 式部めぐり / 柴田聡子 / 松本英子 / 星こにあ / 星宮とと, TEMPLIME / 石塚汐花 / 切刃 / 東京スカパラダイスオーケストラ / 夢追翔 / 流線形 / 澁谷果歩 / 謳う魚



2022年5月の3回戦進出と暫定順位>

30.Stoned Soul Picnic - 全日本電気風呂推進委員会行進曲

29.CRIMSON-深紅 - 楽園

28.クマリデパート - いまさらだけど、恋しませんか?

27.OLIVA - o f u t o n...

26.Fukumoto Nao - Hi

25.佐々木もよこ feat. 土屋礼央 & 加藤慶之 from RAG FAIR - ラジオのトリコ

24.BE:FIRST - Bye-Good-Bye

23.近視のサエ子 with ポセイドン・石川 - 女、深夜の麺屋にて

22.Kohey - Prison Break

21.星こにあ - 踏切の向こう側

20.岡野昭仁×井口理 - MELODY

19.Sachiho + Y-2 - on the way home

18.東京スカパラダイスオーケストラ - ツバメ feat.ミドリーズ & 長濱ねる & 東京都立片倉高等学校吹奏楽部

17.Vraid Bunches - ニューオーダー

16.アツキタケトモ - Outsider

15.柴田聡子 - ジャケット

14.COGMEL - 足のつかないプール

13.sommeil sommeil - タイムトリップガール

12.ミミミユ - Inner Down

11.ベッド・イン - Midnight Taxi

10.おとぼけビ~バ~ - あらあんたえらいええ時計してそれどこで買いはったん

9.631 - LUCY

8.$pesia - コンビニ前でドリフトすんな!!!!!!!!!! (feat. をのだ)

7.セイ ジェイ - さまよい

6.blues - やさぐれルーキー

5.式部めぐり - Bloom (Purukichi Remix)

4.vio moon - Kill my enemy

3.星宮とと, TEMPLIME - skycave

2.糸井愛梨 - Restart

1.KITACO - 始発


■2022年の月間チャンピオン 1月:(夜と)SAMPO

2月:豊田道倫

3月:3776

4月:LEX

5月:KITACO