何人グループなんですか(マジハロtot)
【回答】
オフィシャルサイトに書いてある通り、青木龍一郎、湯上優紀、大森兼正の3人です。たまに「HASAMI groupは青木龍一郎のソロプロジェクトだと思われる」みたいなことを言っている人がいますが、それは陰謀論です。
【質問2】
メンバーのそれぞれが何を担当しているのかよくわかりません。(ojokopoppe)
【回答】
昔は担当楽器のようなものが割り振られてたのですが、ある日、「担当って要る?」と気付いてしまい、そこからは担当がなくなりました。することが割り振られてるのって仕事みたいでワクワクしないから……。何に参加しても自由、参加しなくてもOK。それがHASAMI groupなんです。
【質問3】
メンバー募集をする予定はありますか?(パイの実の精霊)
【回答】 常に新メンバーの加入は頭の中にあるのですが、募集要項を作ったりするのが面倒なため、なかなか公募できずにいるのが実情です。
【質問4】
HASAMI groupの結成秘話はありますか?(natural mouse)
【回答】
2004年、中学1年生だった青木と元メンバーの石田が、壊れてノイズしか出なくなった子供用キーボードで遊んでいるうちにその音を録音し始めたのが始まりで、それが前身ユニット「Peppill Blue」となりました。2005年には「エレキバサミ」「HASAMI」と改名し、2006年に現在の「HASAMI group」になりました。2004年当時、私は破壊的なノイズがカッコいいと思っていたのですが、石田くんは何がいいのか微妙にわかっていなかったらしく、「もっとわかりやすいやつもやってみたい」と言われました。これが現在のHASAMI groupの歌モノ路線に繋がっているのですが、もし石田くんがいなかったら私はメルツバウの劣化版みたいなノイズアーティストになっていたかもしれませんね。
【質問5】
青木さんはどうやって音楽を勉強したのですか。また、参考にしている音楽家やアーチストはいますか?(性感帯無一郎)
【回答】
家にあった子供用のキーボードを弾いて遊んでたのが私の音楽歴の始まりで、そこから何も勉強せずに現在に至ります。譜面は読めず、コードという概念もわかりません。音楽の成績も良くなかったです。アコギは音楽の授業で触ったことがあるのですが、エレキギターは指1本触れたことがありません。
しかし最近、音楽活動20年目にして「いちばんわかりやすいDTMの教科書」というものを購入しました。ここで学んだことは最新アルバム「パルコの消滅」にも生かされています。ようやく初心者用の本を買ったということで、HASAMI groupはやっとDTM初心者から抜け出せそうです。
影響を受けた音楽家はいますが、参考にしている音楽家はいません。
【質問6】
影響を受けたアーティストはだれですか。(しんのの)
【回答】
TRIN TRAN、Explode Into Colors、Kitchen and the Plastic Spoons、Palais Schaumburg、Gonjasufi、Micachu & The Shapes、Swell Mapsなどです。日本のアーティストだとPANIC SMILE。10代の頃はPANICSMILEをずっと聴いていたため、影響を受けたというよりも、血肉になっています。
【質問7】
曲はどのようなことから着想を得て、どのような段階を踏んで曲を作っていますか?また曲作りのためにしていること(気分転換や日常で気にかけていること)があれば教えてください(下火引火)
【回答】
決まった手順が無く、100曲あったら100通りの作り方をしています。曲名から考えたり、散歩に出かけてそこで浮かんだ鼻歌から作ったり、何かが降りてくるのを部屋で瞑想して待ったり、おしっこの音を録音してその中でビートっぽくなっている部分を模倣してリズムを作ったりしています。
曲作りのためにしているのは、地理を学ぶことです。よく「インプットのために本をたくさん読む」と言う人がいますが、「いろんな本から言葉をパクってるってことなのでは」と思ってしまいます。
「書を捨てよ町へ出よう」とはよく言ったもので、何かを創作するときに一番大事なのはたくさん作品をインプットすることではなく、現実世界を見る眼差しを研ぎ澄ませることです。私が特に重要視しているのは、歩きながら街をよく観察すること。そして街で見た景色を解釈するうえでもっとも手助けになるのが地理の知識です。住んでいる地域から着想を得るようにしています。
あとはロジカルにしすぎないこと。曲を練る作業では、ロジックを使うと楽なのですが、使いすぎると「曲の完成度は上がるが面白みは下がる」という謎の現象が起こります。そうなりかけていることを早めに察知し、考えることをやめるのも大切な感覚です。
しかし結局、「技術が無かったらアイデアでカバーする、アイデアも無かったら根性でカバーする」というところにすべてが集約されている気がします。私は楽器が弾けない、DTMソフトも使いこなせていないので技術はないんだけど、面白いアイデアでなんとかなってる。でもアイデアが思い付かないときもある。そういうときは根性。絶対に何か生み出してやるという執念でソフトを触り続けていたら何かしらはできます。
【質問8】
素晴らしい楽曲いつもありがとうございます。続けるモチベーションはなんですか?
(まつうらしま)
【回答】
HASAMI groupは自分の好みを追求した音楽なのですが、自分が作らないといつまで経っても新作が出ないので、がんばって作っています。モチベーション自体は特にありません。ここらへんは「のろし」のインタビューで詳細に語っているので、そちらもぜひ読んでみてください。
【質問9】
音楽活動において、HASAMI group、もしくは青木龍一郎さんの目標としている事があれば教えて下さい(あと明日)
【回答】
目標は特にありません。そのため、活動を終えることもできません。
【質問10】
YouTubeにアップロードされている楽曲がすべてなんですか。そうでない場合、どこで聴くことができますか(ゆゆなん)
【回答】
まずはGoogleというサイトで「HASAMI group」で検索してみてください。するとオフィシャルサイト、Twitter、Bandcampなどいろいろなページがヒットしますので、それにアクセスして、ご自身の気になる部分を調べてみてください。
【質問12】
完成するまでに一番苦労した曲はどれですか?(ちゃんちゃんこ)
【回答】
20th album「DOITORA」に収録されている「Abnormal Rain」です。最初にとてもいいトラックができたのですが、それが良すぎて、どんな歌を入れてもトラックの良さを損ねてしまうのです。試行錯誤したのですがインストを超えられず、かといってインストとして完成させるには曲が単調すぎる。最終的にいろいろなことを諦めて、完成版になったのですが、1年でも2年でもいいから完全に納得するまで粘ればよかったかなと後悔しています。あのときのことは思い出したくありません。
【質問13】
作詞の際に気をつけていることはありますか?(ちゅきちゅきまる)
【回答】
「背伸びしない」「カッコつけない」「おしゃれぶらない」でしょうか。自分が人の歌詞を読むときに気になるのが「なんか背伸びしてるな」「なんかカッコつけてるな」「なんかおしゃれぶってるな」「なんか気取ってるな」「なんか難しいことを言おうとして失敗してるな」などなので、そうならないように気を付けています。 10代の頃は没個性にならないようにしなければならないという意識から、個性的で変な歌詞にしていたのですが、今は「ただ変なだけにはしない」ということも心がけていたます。皆さんが使わない言葉を入れたり、意味不明な感じにすれば、なんとなく面白い風になってニヤリとできるんですが、それは意外に簡単なことに気付きまして、「説明不能な面白さ」というと聞こえはいいですが実は誰でもできることで、それよりも「ちゃんと何が面白いのかを説明できる」ほうがよっぽど難しいです。そのため、昔に比べてメッセージや狙いを定めて歌詞を書くようになりました。
【質問14】
今までの歌詞の中で一番会心の詞はどの曲のどの部分ですか?(ちゅきちゅきまる)
【回答】
「After Image of Anime」の「俺の苦情で潰れた店」でしょうか。9文字でいろいろなことを想起させる完璧なバランス。狂気、ヒステリック、1つの店の歴史が終わったという切なさや哀愁が詰め込まれていて、くるところまできてると思います。「俺は一軒の店を潰すほどヤバいキチガイクレーマーだ」ということを主張していますが、あくまで主語は「店」になっているのが美しいです。
ほかには「あ行のような毎日」「簡単な手続きで君と眩しい部屋で暮らしたい」「クラスメイトのバカどもは君にペットがいることも何も知らずに」などが気に入っています。
【質問15】
PIANO の歌詞にピアノみたいな雑草とありますが、モデルになった植物はあるのでしょうか?(キャサリン)
【回答】
方南町のあたりに東京メトロの車両倉庫があり、その付近の歩道に生えていた雑草です。夜にその車両倉庫に行き、フェンスから中を覗くと列車がいっぱい置いてあって、素敵な光景なのですが、その近くの雑草も光とフェンスの影ができてて、ピアノみたいになっていてきれいでした。そんな光景が自分の中にストックしてあって、それをよきところで使ったのが「PIANO」の歌詞です。
【質問16】
Quietly Startの中で「ここは多摩川」とありますが、多摩川のどの辺のことなのでしょうか?(はなげ)
【回答】 稲田堤駅を北に進んだところから見える多摩川の景色です。上京してから4年間は多摩地方に住んでおり、空間全体がガランとした特有の物悲しさを曲のモチーフになることがたまにあります(多摩だけに)。「Quietly Start」も、都会ではないけど地方都市でもない「多摩」という場所が独自に持つバイブスを表現した曲です。なので「Quietly Start」を稲田堤の多摩川が見える場所で聴くと100%味わえて、「こういうことか」と感じるはずです。 稲田堤エリアはそのムードが特に強く、夕方に歩いていると泣きそうになることがあります。あと「ドラッグストアがやたらと多いな」と思うこともあります。
【質問17】
「ありがとう」に入れる事が出来なかった芸人の方々の名前を教えてほしいです
【回答】
桐野安生、クロスバー直撃、ゆりやんレトリィバァ、5GAP、インデペンデンスデイ、カントリーズ、モグライダー、バベコンブ、イヌコネクション、ニッポンの社長、チョコレートプラネット、ガリットチュウ、とろサーモン、モンスーン、帝国チーズグラタン、中山功太、なにわスワンキーズ、プードル、kento fukaya、そいそ~す、ビスケットブラザーズ、ダイヤモンド、シカゴ実業、THIS IS パン、フェスティバルおばあちゃん、へんてこぼういず、マジメニマフィン、アモーン、元祖いちごちゃん、イワイガワ、ストレッチーズ、ゆっくんちゃん、ジャック豆山、U字工事、マスオチョップ、センサールマン、豆鉄砲、ニコニコモンスター、ムラタケ、マリーマリー、武者武者、ハイツ友の会、牛ぺぺなどです。
【質問18】
「ill」や「abnormal rain」など一部なんて言ってるか分からない曲があります。何語でしょうか。英語ですか?青木語ですか?何語でもないですか?「INAMURA TOSHIAKI」のサビも分かりません。ペッピューって何ですか?(あずき新井)
【回答】
「HASAMI group言語」という架空の言語です。10代の頃は日本語と英語、どちらの歌詞が自分のトラックに合うのか試行錯誤していました。母国語である日本語のほうが味わい深い詩を書ける一方、英語の語感の良さも捨てがたく、どちらにも決めきれない中で「語感に特化したオリジナルの言語を作り、それに日本語訳を付ければいいのでは」と思い立ち、それを実践していました。「ペッピューって何?」という感覚自体を楽しんでいただければうれしいです。
【質問19】
HASAMI groupのメンバーの中で1番仲が良いのは誰と誰なのか。1番仲が悪いのは誰と誰なのか。(徳川綱吉)
【回答】
毎週遊ぶような人もいなければ、馬が合わない人もいません。5年間、メンバーは会わないどころか、LINEで連絡も取っていませんでした。この状況を「音信不通」というには少し不適当かもしれません。連絡はつくけど、誰も連絡をしなかっただけなのですから…。メンバーの仲の良さを見せつけてくるバンドに不気味さを感じてしまう自分にとって、お互いに干渉しない感じがちょうどいいかもしれません。湯上くんとは10年以上の付き合いとなりましたが、未だに敬語で会話をしています。
【質問20】
HASAMIgroupで旅行に行ったりするんですか?(田井中律)
【回答】
旅行に行ったことはありません。ただ、夜の歌舞伎町に無言で4人が佇んでいたりすることはあるので、旅行の定義を限界まで広げれば、それも「旅行」といえるかもしれません。
【質問21】
歴代メンバーで、死んだ人はいますか?(田中耕太郎)
【回答】
恐らくいないのではないでしょうか。訃報がここまで届いていないだけかもしれませんが。
【質問22】
HASAMI groupは大手のレコード会社から何らかのリアクションがあったりしたことはありますか? 又はメジャーシーンのフィールドで音楽活動をすることなどに興味が湧いたりしたことはありますでしょうか?(灰色のピーターパン)
【回答】
20歳頃にレーベル2社からお声がけいただいたのですが、こちらが「どうしようかな」と煮え切らない態度をとっているうちに、向こうも「こいつらはやめておいたほうがいいんじゃないか」という雰囲気が漂ってきて、自然消滅のような感じでいつの間にかその話はないことになっていました。僕の音楽がメジャーシーンで通用するとは、どうしても思えなかったのです。
【質問23】
CDやLP、カセットは販売しないのですか? 狂おしいほど望んでいます。また、ジャケットをプリントしたtシャツなんかもあったら魅力的です!(褒める犬の音楽)
【回答】
今のところ予定はないですが、何か面白いものが思い浮かんだらやるかもしれません。狂おしいほど望んでいる人がたくさんいれば考えますが、今のところ、そのような声はあまり耳に入ってきていません。
【質問24】
「へんたいせいぞろい」や「青春時代」等、現在では入手が困難となったアルバム達をどうしても聴きたいのですが、これらの作品を今後再販する可能性は無いでしょうか。(ケミカル高野)
【回答】
今のところ再販の予定はありませんが、絶対にしないわけではなく、常にボンヤリとどうしようか考えています。もう自分でもよくわからないのです。
【質問26】
どうしてカラオケにないんですか。カラオケでHASAMI groupの曲を歌いたいです。(かなとら)
【回答】
自分の曲は商品ではない(≒商品価値が無い)という思いがあり、カラオケ産業の中に組み込まれたくないからだと思います。
【質問28】
なぜHASAMI groupという名前なんですか(肉球)
もともとは「エレキバサミ」という名前でやっていて、そこから「HASAMI」と改名し、2006年に現在の「HASAMI group」になりました。「エレキバサミ」は響きのみで、特にメッセージなどは込められていません。一時期は「ハサミのように切れ味のいい音楽を」というダサい理由をギャグで言っていたのですが、信じてしまう人がいたため、やめました。
【質問29】
HASAMI groupの略称として相応しいものは何ですか? 僕はずっと「ハサミ」と略してたんですが、友人が「ハサグル」と略していて不快です。(アベンジャーズ)
【回答】
「略称」というものは、それを使う人がなんらかのメリットを見出して勝手に言い出すものであり、それがイケてようがダサかろうと基本的に正解はありません。そういったものに正解を見出そうとしたり、不快感を覚えたりするのは、「本来は自由とされているもの」を勝手に縛りを設けるという意味で、マナー講師の考え方に近いものがあります。アベンジャーズさんは自分の中に平林都的な素質があることを肝に銘じ、人の振る舞いに不快感を覚えたときは「自分が勝手に作った正解・不正解で他人をジャッジしているのではないか」と立ち止まってみると、案外その不快感も消えるかもしれません。
一方で「ハサグル」にイケてなさがあるのも事実。これは主に「『略称』と『あだ名』の違い」と「省略できている文字数のパーセンテージ」の2つに起因しているのですが、ここまで言及すると長くなりすぎるのでやめておきます。
ただ「○○と略すのが正しい。○○と略す奴はにわか」みたいな文化ほどつまらないものはありません。有名なのは「電気グルーヴを『電気』と呼ぶのが真のファンで、『電グル』と呼ぶのはにわか」という風潮だと思いますが、あれはファンが勝手に言ってるだけで、実際には石野さんはTwitterで「電グル」と言ってるんですよね。人の著作物に対して、著作者以外の人間がジャッジする感じ、少し妙な気がします。友人のことも許してあげてはいかがでしょうか。
【質問30】
HASAMI group結成から今までの道のりの中で一番の思い出はありますか?無かったら一番気に入っている歌詞を教えてください!(R18大人の中の大人アダルト小学生まこ)
【回答】
過去4回のライブはそれぞれが思い出で甲乙付けられません。それ以外でいうと、青木、湯上、井上、マリン(有名人との出会い)の4人でサイゼリアに行き、ミラノ風ドリアを4つ頼んだら、なぜか3つだけ先に来て、湯上くんだけ来なかったことがあり、それが記憶に強く残っています。
【質問35】
ハサミグループが解散することはありますか?解散するとしたらそれはどういう時ですか?(バカ入道)
世の中に「絶対」はないので、解散することもあり得ます。どんなときに解散するかは想像つかないですが「ある日、ふと理由もなく解散したりして」と思うことは時々あります。
「優れたアーティストのファーストアルバムは完成されている」と言われています。だからこそ解散も速いのかもしれません。一方、HASAMI groupの1st albumの完成度はとっても低いです。音楽理論を一切知らず、楽器もできない人間が、購入したDTMの説明書も読まず、1%の機能しか理解していないまま、作ったのだから当たり前ですね。自分にとってのアルバム制作はパーフェクトな作品を作ることではなく、少しでも前作を超える作品を作ることです。だからこそゴールがなく、21枚というアルバムを未だに楽しく、マイペースに作り続けていられるのかもしれません。
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