2026年8月2日日曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2026」7月の良かった30曲

 


181. 杏沙子 - 好き

182. TOWA TEI - THE SOURCE

183. 紫香楽 - ミラーボク

184. Tekkempop!!! - 202606222312

185. さっくまいびっちーず - dopamine

186. SHAZNA - LOVE BANQUET

187. みいらみさと - 感電スローモーション

188. Meste - Rain

189. 伊藤重司 - 私情

190. Veg - うろこ

191. 細野晴臣 - Note of Mothership

192. Wan Tang わんたん - 雨の後

193. 心音汰 - yellow

194. 平野友里 - CANDYGIRL (Cover)

195. Nozomi Kitay - ズッ友

196. Notorious MINORIN - DIRT

197. 下町ノ夏 - ひと夏のルミナンス

198. 無患子 - 忘れないで

199. particlesfloatingintheair - くすねて来て居たりす

200. 佐藤ちしお - まちあわせ

201. MAY_U - Summer Breeze

202. Zavage - クソメスしていいよ、超大好き

203. delivery.error.rec - 耳に残るぜ

204. Memoryhook - 子猫

205. K_Low - ねぇK君

206. 土岐麻子 - Waves

207. オレゴン中尉 - シンオニマスター

208. 畜生 - 甲虫転生物語

209. YUC'e - Nasu Is Not Fruits Desu!

210. WT☆Egret - 棘の女王





【各曲の感想】

181. 杏沙子 - 好き

2019年に傑作ファーストアルバム「フェルマータ」をリリースし、我々に衝撃を与えた杏沙子氏。未だに直球のラブソングを作り続け、徐々に古内東子やaikoのような凄みを獲得しつつあります。杏沙子氏がここに来て「好き」という曲を発表する衝撃は、TUBEがここに来て「暑い」という曲を発表するようなものでしょう。


182. TOWA TEI - THE SOURCE

TOWA TEI氏は物心ついたときから聴き続けているため、そのミックスがとにかく耳に馴染んで安心します。中学2年生のとき、今は亡き宇都宮の新星堂に行き、店員さんに「テイトウワの『FLASH』というニューアルバムありますか?」と聴いたら、だいぶ時間をかけて探してくれたあと、申し訳なさそうに「“トワテイ”さんという人の『FLASH』というアルバムしかないですね…」と言われたのは良い思い出です。「THE SOURCE」はAI時代を意識して作られた曲かと思うのですが、受け入れるでも、否定するでもなく、AIと真正面から睨み合って、殺伐とした真顔で対話を試みている印象を受けます。


183. 紫香楽 - ミラーボク

晴れでも雨でもない、ちょうど曇りのような明るさ。ちょうどこのくらいの天気の日に外を歩きたいときってあるよね、という感じの曲だと思っています。あくまで自分にとっては。


184. Tekkempop!!! - 202606222312

記憶・位置情報・都市空間をテーマにしたという実験的なEP「Revision A」から。「断片化されたリズム、加工された音響、変化し続ける構造を用いて、その『修正され続ける現実』を音として記録しました。各楽曲はひとつの観測記録であり、存在したかもしれない風景、あるいはデータの中にだけ残された記憶を再構築する試みでもあります」とのことで、音楽で街を描く方法として刺激的でした。


185. さっくまいびっちーず - dopamine

めちゃめちゃ良いです。ノーコメントにしたいくらい。


186. SHAZNA - LOVE BANQUET

IZAMがんばってるなという印象。頼もしく、嬉しかったです。


187. みいらみさと - 感電スローモーション

ここ数年、おおくぼけい氏のみいらみさと仕事が神がかっているのですが、ここにきて最高到達点を更新してきたような名曲。


188. Meste - Rain

古き良きJ-R&B感が嬉しかったです。派手さはないですが、実直な良い曲。ライブビデオの映像付きで観ると、よりこの曲を解釈しやすいと思います。


189. 伊藤重司 - 私情

バンド「かぜのふね」のメンバーによるソロ作品。第1声から気迫が凄まじく、Heartを揺さぶられるPowerがあります。そのときの気分によって、涙が止まらなくなることも、笑いが止まらなくなることもありそうです。


190. Veg - うろこ

グルーヴがないのに「私たちはグルーヴィーです」みたいなツラをしているバンドが多いですよね。そんなバンドばかりな現状に辟易し、最近は食欲も滅法弱くなってしまったのですが、 そんな中でちゃんとグルーヴィーな稀有なバンドがVegだと思っています。「うろこ」はVegの中ではだいぶゆったりめな曲ですが、湖畔のような揺らめき、まどろみを感じて非常に心地よいです。


191. 細野晴臣 - Note of Mothership

近年の細野さんのブルースっぽい感じが好みではなかったのですが、ここにきてエレクトロな曲を出してくれて嬉しかったです。最近、低音がよく鳴るヘッドフォンを買ったのですが、それで聴いたらすごくよかった。恐らく僕がヘッドフォンを買ったことに合わせて作ってくれたのでしょう。


192. Wan Tang わんたん - 雨の後

Wan Tang わんたん氏が今年2曲目のランクイン。Wan Tang わんたん氏の中でもトップクラスに爽やかで、きれいなメロディです。歌詞もかなり深いところに行っている。出だしの「雨の後 自転車のブレーキはマイルス・デビスのトランペットのような甲高い

クソデカ音を立てて 高らかに夏の始まりを告げる」は完璧でしょう。


193. 心音汰 - yellow

ファンクを得意とするアーティスト・心音汰氏によるファンク。ファンクではあるのですが、リズムが跳ねすぎて、ファンクではなくなってしまっている気もして嬉しかったです。


194. 平野友里 - CANDYGIRL (Cover)

hitomiが1995年にリリースした「CANDY GIRL」はたまに聴くのですが、何かが足りない気がしていて、「あともう少し何かが噛み合えば、とんでもなく好きな曲になってたのにな」という惜しさをずっと感じていました。そんな中、平野友里さんがリリースしたこのカバー、原曲で自分が足りないと思っていたもの全てが完璧に補足されていて、こんなに嬉しいことはないと思いました。


195. Nozomi Kitay - ズッ友

平成時代の女性同士の友情を描いた作品。友情の形も時代によって微妙に変化していると思うので、それを曲に残すのは意義のあることだと思います。ガラケー時代の雰囲気を感じさせる作品が増えており、若干飽きてきているのですが、その中では今年のベスト級かと思います。


196. Notorious MINORIN - DIRT

2023年の「村ノ斜塔」で我々に衝撃を与え、それ以降も“ヤバ曲”しか出していないNotorious MINORIN氏。初期MSCの影響からスタートしつつ、発明といえるようなフロウを確立しつつあります。ダークなのに清涼感がある。PANASONIC氏のビートも最高です。


197. 下町ノ夏 - ひと夏のルミナンス

今年は暑すぎるので、外の夏

よりも、室内の夏を感じさせる曲を欲してしまいます。そこにハマったのがこの曲でした。何か冷たいものを飲みながら聴くのにピッタリな感じがします。


198. 無患子 - 忘れないで

こちらも室内の夏に似合っているというか、ジャケットがもうそうですものね。ところどころ半音低い感じになっている歌メロが、夏の気怠さを表現している感じがして良かったです。


199. particlesfloatingintheair - くすねて来て居たりす

ガラスの破片のような曲で、心臓に悪くてビックリしちゃうのですが、そのドキドキが刺・激・的で嬉しいんです。


200. 佐藤ちしお - まちあわせ

メロディが良い。温かい気持ちになれる曲です。


201. MAY_U - Summer Breeze

コーラスワークがよくできていて、シンプルながら全体的に心地よいです。ちゃらんぽらん冨好でいうところの「いらんことしてへん」ということか。


202. Zavage - クソメスしていいよ、超大好き

サビのメロディが玉置浩二「田園」に近いのですが、それでこんな令和のメンズアイドル全開の曲にできるんだという驚き、興奮、高揚、熱狂、詠嘆、感悦がありました。


203. delivery.error.rec - 耳に残るぜ

本当に耳に残るため。


204. Memoryhook - 子猫

我々が目指すべき「キザ」。


205. K_Low - ねぇK君

男が女になりきってポエトリーをするラップの曲って今までありましたっけ? 探せばあるのかもしれないですが、今までに感じたことのないオーラを放っていたので、オリジナリティの観点で高評価させていただきました。


206. 土岐麻子 - Waves

クオリティが安定している土岐麻子さんの曲の中でも地味な印象を受けたのですが、ちょうどこれくらいの音が欲しいことは日常においてもけっこうありそうだなということで、高評価をさせていただきました。ありがとうございます。


207. オレゴン中尉 - シンオニマスター

チープではあるのですが、祈りというか聖歌のような何かを感じました。


208. 畜生 - 甲虫転生物語

日本の伝統的な節回しや祭りのリズムを取り入れつつ、神聖さ、力強さ、ダークさを放っていて、結果的にあまり聴いたことのない曲になっています。


209. YUC'e - Nasu Is Not Fruits Desu!

ナスが食後の血糖値の上がりが低い食べ物「低GI食品」であることをアピールする曲で、「低GI」を連呼するところがすごくいいなと思ってしまいました。


210. WT☆Egret - 棘の女王

クオリティが高いメロディの曲を量産しているアイドルグループ・WT☆Egretの新曲。アイドルソングとしての歌メロの強度の1点突破ながら、相変わらずの安定感で見事30曲入りです。