2026年9月1日火曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2026」8月の良かった30曲



211. aa. - 秘めやかに

212. ばけばけばー - 毎日が夢オチ

213. 石丸篤 - 種馬

214. ぽんず - 貴方はポラリス (feat. 初音ミク)

215. MURABANKU。 - SHY MAD SPACESHIP

216. 球状境界線~global-line~ - 箱庭と宵の風

217. 甲斐莉乃 - 泥濘歩き

218. ツキナミ - 夢を見る、何度でも

219. 冨田開登 - 止まれ!

220. きょつか、初音ミク - 世界滅亡の部屋

221. yunojelf - ほぼ悪魔

222. Sanghee - 夏は夜

223. Moment Joon - WAR

224. イノサイド - 楽園

225. 144p - per pulse

226. möshigigam - 全部ノリ

227. 志摩陽立 - メイリオ近未来

228. dogco. - sion

229. Re:inc. - 真夏の光線

230. Hi,how are you? - トら三

231. Natsu Summer - 去年は、8月だった

232. 木内健 - カラカラ星

233. TOWA TEI - NOTHING ELSE 2

234. ポエトリーアサシン - 面白くないハナシMAX feat. METEOR

235. ヨルノアト - ただ此処で鳴らす

236. たねこぱ天界堂 - ドパガキ☆大暴走

237. DE DE MOUSE - 線香花火、太陽系

238. テークエム - 片親パン

239. ムーンライダーズ - 美しき老い

240. 長谷川白紙, ハハとヘアピンズ - 荊姫



【各曲の感想】

211. aa. - 秘めやかに

aa.氏は毎月1日に楽曲をリリースしており、しかも安定して良作なので、毎月のベスト30がaa.氏から始まってしまうという奇妙な現象が起こっています。「秘めやかに」はいつもよりビート感が強めでテンポも早く、個人的には過去最高を更新したのではないかと思っていますが、赤の他人が勝手に「過去最高を更新」とか言ってもご本人にとってはいい迷惑ですよね。どんなに遅くとも100年以内には死にますので、見逃してほしいです。


212. ばけばけばー - 毎日が夢オチ

ばけばけばーは20年以上のキャリアを誇るバンドですが、今年6月に活動終了してしまいました。「毎日が夢オチ」は最後に残したアルバムの収録曲ですが、曲自体はかなり前からあります。速いテンポ+ヘロヘロのギターのリフが引っ張っていくタイプの曲が好きなので、その好みど真ん中でした。もう新曲が聴けないのは悲しいです。Pumpkin Potato Fryのように活動再開してほしいです。


213. 石丸篤 - 種馬

ジャギッとした鋭いギター、投げやりで色気のあるボーカル、ブルージーなメロディが良いです。石丸篤さんは調べても情報が出てこず、唯一本人のものと思われるインスタでアルバムの告知をしているのですが、知り合いから「まるちゃーん歌手になったの?」「歌手になったのか?」とコメントがついていました。音楽活動をしていない一般人がいきなりこの曲を出したの? だとしたらとんでもない事件が起こっている気がします。


214. ぽんず - 貴方はポラリス (feat. 初音ミク)

四つ打ちとボカロの組み合わせが好きではない(衝撃発言!)ので高得点にならないはずなのですが、端々のメロディやフレーズがよく、加点されていくうちに奇跡の高得点を出しました。


215. MURABANKU。 - SHY MAD SPACESHIP

とにかく勢いがある曲。ここまで縦に乗れてテンションが上がる曲が今月はあまりなく、その分野でトップ通過を果たした感じです。


216. 球状境界線~global-line~ - 箱庭と宵の風

どことなくヒカシュー「パイク」っぽい要素を感じさせる、ボカロにはあまりないトラックで、全体的に珍しい仕上がりだったため、そのオリジナリティを高評価させていただきました。


217. 甲斐莉乃 - 泥濘歩き

2000年代のギターロックっぽい音に切ないメロディが非常に映えており、ミックスの具合も良く、ミラクルが発生しているように思い、高評価させていただきました。


218. ツキナミ - 夢を見る、何度でも

2022年の年間1位とさせていただいたBEYOOOOONDS「Hey! ビヨンダ」を手がけた星部ショウさんの新作アイドルソング。星部さんはNEW JACK SWINGのバウンス感をK-POPっぽいバキッとした音で仕上げるのが非常にうまい方で、今回もそれが存分に発揮されています。


219. 冨田開登 - 止まれ!

3月の「たかが音楽」、6月の「地獄と天国」に続き、冨田開登さんが今年3度目のランクインです。少し変わったコード感に、エモーショナルな歌声を乗せるのがとてもうまいと思います。


220. きょつか、初音ミク - 世界滅亡の部屋

バキッとしたドラムと、浮遊感のあるシンセは、真逆のものなのに溶け合っていて、これはもしかしてミラクルが発生しているのではないかと感じちゃい、高評価をさせていただきました。


221. yunojelf - ほぼ悪魔

今月出た曲の中でもトップクラスに音がカッコよかったため、僭越ながら高評価をさせていただきました。


222. Sanghee - 夏は夜

「夏は夜」というタイトルの通り、本当に夏の夜を想起させる切ないメロディが強力で、そのマッチ感をかなり高評価させていただきました。このマッチ感は自分の中では非常に大切なものだと思っていますが、逆にアンマッチすぎて良さが出る場合もあり、音楽って難しいなと思います。


223. Moment Joon - WAR

原爆の日にリリースされた、ある意味一番ストレートな反戦歌。意義ある曲なので、もっと話題になってほしいと思います。Moment Joon氏って引退を宣言したと思うんですが、そのあとも活動を続けていて、なんかそこらへんはよくわからないのですが、別にわかる必要もないし、普通に曲を聴き続けてればいいかと思って、深くは調べていません。


224. イノサイド - 楽園

メロディがとても好みなため、僕なんかが生意気なのですが高評価をさせていただきました。


225. 144p - per pulse

144pの1stアルバム「P」は非常に良いアルバムでした。その中で一番好きだった曲です。ジャケットも相当いいです。今月はテクノ系もたくさんリリースされましたが、その分野ではこの曲がトップ通過した感じです。トライバルな感じが好きなのかもしれません。


226. möshigigam - 全部ノリ

こちらもトライバルな四つ打ち。こういう系を聴きたい時期にちょうど現れてくれた感じで、低収入の分際ではありつつ高評価させていただきました。


227. 志摩陽立 - メイリオ近未来

メロディがとても好みなため、ありがた迷惑かもしれませんが高評価をさせていただきました。


228. dogco. - sion

dogco.のミニアルバム「ユニヴァーサル・ウィル・ツー・ビカム」が全体的に良かったですが、その中で一番好きだった曲です。この雰囲気のバンドはあざとさ、わざとらしさが過剰でハマれないことが多いのですが、dogco.はそれがあまりなくて好みでした。


229. Re:inc. - 真夏の光線

今月のイントロ大賞だと思います。イントロのシンセのリフが最近の曲にはあまり無い感じで素晴らしい。間奏に突入して再びこのリフが鳴るところのカタルシスはすさまじいものがあります。


230. Hi,how are you? - トら三

歌詞が素晴らしいです。メロディもところどころエグく感傷的になってしまうところがあります。ほかにも胸が苦しくなるポイントが満載で、全体的に殺傷能力が高いと思います。「殺傷」という言葉ってあまり使わないほうがいいんでしたっけ?


231. Natsu Summer - 去年は、8月だった

派手さはないですが、ずっと聴いていられる曲で、その方向性の中でトップ通過した感じです。ラヴァーズ・ロック系の曲は好みではないのですが、すごく素敵なストリングスが乗っかっていることで、好きな感じになっていました。


232. 木内健 - カラカラ星

高校生のときに聴いていたロックの雰囲気があり、その少し懐かしい感じが気持ちよく、「俺なんて」という葛藤がありつつ高評価させていただきました。


233. TOWA TEI - NOTHING ELSE 2

BOSE氏がラップで参加しているTOWA TEI氏の新曲。ANI氏の声が好きなため、スチャダラパーのときのBOSE氏はさほど刺さらないのですが、客演に呼ばれたときのBOSE氏の輝きぶりはすごいと思っています。AYUSE KOZUE「Sundae Love」とInk「Superior」がBOSE輝き客演曲の個人的2トップだったのですが、それに迫るくらいだと思います。TOWA TEI氏のトラックは、わざとらしいくらいオールドスクールなラップが映えるんですよね。「EAR CANDY」の高木完氏のラップも完璧だと思っています。


234. ポエトリーアサシン - 面白くないハナシMAX feat. METEOR

「芸人のノリを素人がマネするな」という内容をラップしてるのに痺れました。そのテーマ選びを高評価させていただきました。高評価させていただいてることへの感謝を忘れないようにという思いはあります。


235. ヨルノアト - ただ此処で鳴らす

疾走感あるギターロックに魂の叫び、みたいな曲を最近聴けてなかったなと思い出させてくれました。まっすぐでありながら他と被っていないのって結構すごいことだと思っていて、そこを高評価させていただきました。キモかったらごめんなさい。


236. たねこぱ天界堂 - ドパガキ☆大暴走

チープなトラック、ぶっ飛んでる歌詞、サビの力が抜けそうな明るさなど、すべてが絡み合って、かなりヤバいミラクルが発生してしまっている気がして、2日経ってもその考えは変わらなかったため、高評価させていただきました。


237. DE DE MOUSE - 線香花火、太陽系

「音割れ気味なエレクトロな音」「シンプルなコード轢きのピアノ」「夏の終わりを想起させる切ない歌詞」の相性が非常によく、その化学反応ぶりを高評価させていただきました。


238. テークエム - 片親パン

母子家庭を揶揄する言葉として広まってしまった「片親パン」を題材にした、母子家庭で育ったテークエム氏の楽曲。リリックは全体的に良いのですが、特に「片親パン笑うクソガキ、殺す普通に」の部分が良かったです。自分も母子家庭なので、頼もしい感じがしました。話は逸れますが、「片親パン」を最初に広めたとされる方も片親で、自虐として使い始めているようなんです。だからその人は許されているような雰囲気があるし、本人も悪びれてないのですが、「自分個人への自虐」「自分の属性への自虐」ってまったくもって似て非なるものだと思うんです。自分個人の自虐は勝手にしてくれという感じなのですが、自分の属性の自虐をしてしまうと、同じ属性の人々への偏見を助長してしまうので普通によくないですよね。


239. ムーンライダーズ - 美しき老い

前アルバムの収録曲「再開発がやってくる、いやいや」もそうですが、歳を重ねたムーンライダーズの脱力路線が素晴らしい。70代の色気ですね。僕もまずはその年齢まで健康でいられるように頑張りたいと思います。


240. 長谷川白紙, ハハとヘアピンズ - 荊姫

使われている音が全てカッコよくて高評価させていただきました。特にギターが良いですよね。こういうギターの音を自分の曲に使いたいと思うことは多々あるのですが、自分は弾けないし、弾ける知り合いもいないし、いても遠慮して声をかけられないので、諦めています。


2026年8月2日日曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2026」7月の良かった30曲

 


181. 杏沙子 - 好き

182. TOWA TEI - THE SOURCE

183. 紫香楽 - ミラーボク

184. Tekkempop!!! - 202606222312

185. さっくまいびっちーず - dopamine

186. SHAZNA - LOVE BANQUET

187. みいらみさと - 感電スローモーション

188. Meste - Rain

189. 伊藤重司 - 私情

190. Veg - うろこ

191. 細野晴臣 - Note of Mothership

192. Wan Tang わんたん - 雨の後

193. 心音汰 - yellow

194. 平野友里 - CANDYGIRL (Cover)

195. Nozomi Kitay - ズッ友

196. Notorious MINORIN - DIRT

197. 下町ノ夏 - ひと夏のルミナンス

198. 無患子 - 忘れないで

199. particlesfloatingintheair - くすねて来て居たりす

200. 佐藤ちしお - まちあわせ

201. MAY_U - Summer Breeze

202. Zavage - クソメスしていいよ、超大好き

203. delivery.error.rec - 耳に残るぜ

204. Memoryhook - 子猫

205. K_Low - ねぇK君

206. 土岐麻子 - Waves

207. オレゴン中尉 - シンオニマスター

208. 畜生 - 甲虫転生物語

209. YUC'e - Nasu Is Not Fruits Desu!

210. WT☆Egret - 棘の女王





【各曲の感想】

181. 杏沙子 - 好き

2019年に傑作ファーストアルバム「フェルマータ」をリリースし、我々に衝撃を与えた杏沙子氏。未だに直球のラブソングを作り続け、徐々に古内東子やaikoのような凄みを獲得しつつあります。杏沙子氏がここに来て「好き」という曲を発表する衝撃は、TUBEがここに来て「暑い」という曲を発表するようなものでしょう。


182. TOWA TEI - THE SOURCE

TOWA TEI氏は物心ついたときから聴き続けているため、そのミックスがとにかく耳に馴染んで安心します。中学2年生のとき、今は亡き宇都宮の新星堂に行き、店員さんに「テイトウワの『FLASH』というニューアルバムありますか?」と聴いたら、だいぶ時間をかけて探してくれたあと、申し訳なさそうに「“トワテイ”さんという人の『FLASH』というアルバムしかないですね…」と言われたのは良い思い出です。「THE SOURCE」はAI時代を意識して作られた曲かと思うのですが、受け入れるでも、否定するでもなく、AIと真正面から睨み合って、殺伐とした真顔で対話を試みている印象を受けます。


183. 紫香楽 - ミラーボク

晴れでも雨でもない、ちょうど曇りのような明るさ。ちょうどこのくらいの天気の日に外を歩きたいときってあるよね、という感じの曲だと思っています。あくまで自分にとっては。


184. Tekkempop!!! - 202606222312

記憶・位置情報・都市空間をテーマにしたという実験的なEP「Revision A」から。「断片化されたリズム、加工された音響、変化し続ける構造を用いて、その『修正され続ける現実』を音として記録しました。各楽曲はひとつの観測記録であり、存在したかもしれない風景、あるいはデータの中にだけ残された記憶を再構築する試みでもあります」とのことで、音楽で街を描く方法として刺激的でした。


185. さっくまいびっちーず - dopamine

めちゃめちゃ良いです。ノーコメントにしたいくらい。


186. SHAZNA - LOVE BANQUET

IZAMがんばってるなという印象。頼もしく、嬉しかったです。


187. みいらみさと - 感電スローモーション

ここ数年、おおくぼけい氏のみいらみさと仕事が神がかっているのですが、ここにきて最高到達点を更新してきたような名曲。


188. Meste - Rain

古き良きJ-R&B感が嬉しかったです。派手さはないですが、実直な良い曲。ライブビデオの映像付きで観ると、よりこの曲を解釈しやすいと思います。


189. 伊藤重司 - 私情

バンド「かぜのふね」のメンバーによるソロ作品。第1声から気迫が凄まじく、Heartを揺さぶられるPowerがあります。そのときの気分によって、涙が止まらなくなることも、笑いが止まらなくなることもありそうです。


190. Veg - うろこ

グルーヴがないのに「私たちはグルーヴィーです」みたいなツラをしているバンドが多いですよね。そんなバンドばかりな現状に辟易し、最近は食欲も滅法弱くなってしまったのですが、 そんな中でちゃんとグルーヴィーな稀有なバンドがVegだと思っています。「うろこ」はVegの中ではだいぶゆったりめな曲ですが、湖畔のような揺らめき、まどろみを感じて非常に心地よいです。


191. 細野晴臣 - Note of Mothership

近年の細野さんのブルースっぽい感じが好みではなかったのですが、ここにきてエレクトロな曲を出してくれて嬉しかったです。最近、低音がよく鳴るヘッドフォンを買ったのですが、それで聴いたらすごくよかった。恐らく僕がヘッドフォンを買ったことに合わせて作ってくれたのでしょう。


192. Wan Tang わんたん - 雨の後

Wan Tang わんたん氏が今年2曲目のランクイン。Wan Tang わんたん氏の中でもトップクラスに爽やかで、きれいなメロディです。歌詞もかなり深いところに行っている。出だしの「雨の後 自転車のブレーキはマイルス・デビスのトランペットのような甲高い

クソデカ音を立てて 高らかに夏の始まりを告げる」は完璧でしょう。


193. 心音汰 - yellow

ファンクを得意とするアーティスト・心音汰氏によるファンク。ファンクではあるのですが、リズムが跳ねすぎて、ファンクではなくなってしまっている気もして嬉しかったです。


194. 平野友里 - CANDYGIRL (Cover)

hitomiが1995年にリリースした「CANDY GIRL」はたまに聴くのですが、何かが足りない気がしていて、「あともう少し何かが噛み合えば、とんでもなく好きな曲になってたのにな」という惜しさをずっと感じていました。そんな中、平野友里さんがリリースしたこのカバー、原曲で自分が足りないと思っていたもの全てが完璧に補足されていて、こんなに嬉しいことはないと思いました。


195. Nozomi Kitay - ズッ友

平成時代の女性同士の友情を描いた作品。友情の形も時代によって微妙に変化していると思うので、それを曲に残すのは意義のあることだと思います。ガラケー時代の雰囲気を感じさせる作品が増えており、若干飽きてきているのですが、その中では今年のベスト級かと思います。


196. Notorious MINORIN - DIRT

2023年の「村ノ斜塔」で我々に衝撃を与え、それ以降も“ヤバ曲”しか出していないNotorious MINORIN氏。初期MSCの影響からスタートしつつ、発明といえるようなフロウを確立しつつあります。ダークなのに清涼感がある。PANASONIC氏のビートも最高です。


197. 下町ノ夏 - ひと夏のルミナンス

今年は暑すぎるので、外の夏

よりも、室内の夏を感じさせる曲を欲してしまいます。そこにハマったのがこの曲でした。何か冷たいものを飲みながら聴くのにピッタリな感じがします。


198. 無患子 - 忘れないで

こちらも室内の夏に似合っているというか、ジャケットがもうそうですものね。ところどころ半音低い感じになっている歌メロが、夏の気怠さを表現している感じがして良かったです。


199. particlesfloatingintheair - くすねて来て居たりす

ガラスの破片のような曲で、心臓に悪くてビックリしちゃうのですが、そのドキドキが刺・激・的で嬉しいんです。


200. 佐藤ちしお - まちあわせ

メロディが良い。温かい気持ちになれる曲です。


201. MAY_U - Summer Breeze

コーラスワークがよくできていて、シンプルながら全体的に心地よいです。ちゃらんぽらん冨好でいうところの「いらんことしてへん」ということか。


202. Zavage - クソメスしていいよ、超大好き

サビのメロディが玉置浩二「田園」に近いのですが、それでこんな令和のメンズアイドル全開の曲にできるんだという驚き、興奮、高揚、熱狂、詠嘆、感悦がありました。


203. delivery.error.rec - 耳に残るぜ

本当に耳に残るため。


204. Memoryhook - 子猫

我々が目指すべき「キザ」。


205. K_Low - ねぇK君

男が女になりきってポエトリーをするラップの曲って今までありましたっけ? 探せばあるのかもしれないですが、今までに感じたことのないオーラを放っていたので、オリジナリティの観点で高評価させていただきました。


206. 土岐麻子 - Waves

クオリティが安定している土岐麻子さんの曲の中でも地味な印象を受けたのですが、ちょうどこれくらいの音が欲しいことは日常においてもけっこうありそうだなということで、高評価をさせていただきました。ありがとうございます。


207. オレゴン中尉 - シンオニマスター

チープではあるのですが、祈りというか聖歌のような何かを感じました。


208. 畜生 - 甲虫転生物語

日本の伝統的な節回しや祭りのリズムを取り入れつつ、神聖さ、力強さ、ダークさを放っていて、結果的にあまり聴いたことのない曲になっています。


209. YUC'e - Nasu Is Not Fruits Desu!

ナスが食後の血糖値の上がりが低い食べ物「低GI食品」であることをアピールする曲で、「低GI」を連呼するところがすごくいいなと思ってしまいました。


210. WT☆Egret - 棘の女王

クオリティが高いメロディの曲を量産しているアイドルグループ・WT☆Egretの新曲。アイドルソングとしての歌メロの強度の1点突破ながら、相変わらずの安定感で見事30曲入りです。


2026年7月3日金曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2026」6月の良かった30曲

 


151. Julia Takada - Can we do it again?

152. A CUP OF TEA - 絶対シンプル1992年夏

153. Filix王 - 美味しいお店 (feat. JNKMN)

154. 闘志 - 借金がラップスタア優勝10回分

155. wagamama - niramekko

156. DaimonOrchestra - 魔王

157. Yanocedez - 月と太陽

158. ほの花 - ミッドナイト・コール~Midnight Call~

159. しょーき a.k.a. Nojin - ブリってる

160. Junior Hsus & StinkyJ - Hit Poop

161. 田口みさき - MUSIC

162. 聖響 - She-E-O

163. 峯田茉優は香里有佐と仲良くなりたい! - 今宵もご機嫌

164. SUPERCOMPANY - Ninja

165. kei - Double Dare and Oo Hoo

166. from BiBi - snuffbox

167. Paralanda - エチカ

168. 冨田開登 - 地獄と天国

169. mnmnmnmn - シーリグラブ

170. LOVE - 生活のPAさん

171. no heavenly - explicit content (feat. ナースロボ_タイプT)

172. LOVEIZNOTENOUGH - メテオライト

173. BBA24 - ミステリアスゾーン

174. QLEPALETTE - 4小節

175. すばらしか - 内陸工業団地

176. demipogune - ステキな日々には

177. wouca - loosey

178. Vex Veil - VOIDpatch_v9.66.dmg

179. 志食 - 鉱石ラジオ (feat. 羽累)

180. Fools In the Castle - saisei






【各曲の感想】

151.Julia Takada - Can we do it again?

再生回数が全然見合ってない。これってみんなが好きなやつなのでは?


152.A CUP OF TEA - 絶対シンプル1992年夏

曲名が良いです。朗らかだけど、力強く、哀愁のある歌声。


153.Filix王 - 美味しいお店 (feat. JNKMN)

テーマとフロウが良いです。


154.闘志 - 借金がラップスタア優勝10回分

流行りの「ラップスタア」を不思議なベクトルから無効化してるのが良いです。自分の借金額の大きさに「おかしいだろ、普通に生きてられないだろ」と他人事のようにツッコミを入れてるのが、事態の深刻さを物語っています。


155.wagamama - niramekko

SHISHAMOがいなくなったらwagamamaを聴けばいいじゃんという心強さを感じました。


156.DaimonOrchestra - 魔王

リズムも含め、好きな不協和音の使い方でした。


157.Yanocedez - 月と太陽

「ヤノセデス」という名前が良く、ビートに乗って「ヤノセデス」という単語が発せられているだけで嬉しくなります。


158.ほの花 - ミッドナイト・コール~Midnight Call~

シティポップリバイバルに飽き飽きしている中、単純にメロディが良すぎて、大好きになったシティポップリバイバル。歌の乗せ方が少し後ろにズレていてもったりしてるのもよかったです。


159.しょーき a.k.a. Nojin - ブリってる

フックのシンプルながらキャッチーなところが良かったです。お母さんとの日常をこのフロウに乗せているのが珍しいです。


160.Junior Hsus & StinkyJ - Hit Poop

この「神実2」というアルバムが全曲最高で、ここまでドープさが過剰なビートは珍しいと思いました。


161.田口みさき - MUSIC

メロディと温かみのあるサウンドが良かったです。


162.聖響 - She-E-O

古き良きジャパニーズAORが、ともすれば時代錯誤だが、奇跡的なスピットを起こし、現代出唯一無二な輝きを放っている。


163.峯田茉優は香里有佐と仲良くなりたい! - 今宵もご機嫌

声優の企画モノにたまにある、異常にメロディが良い名曲。


164.SUPERCOMPANY - Ninja

歌詞が意味不明すぎて、リラックスできます。


165.kei - Double Dare and Oo Hoo

こんなに弱弱しくていいんだ、僕ももっと弱くならなきゃと思えます。


166.from BiBi - snuffbox

全体的に心地よかったです。


167.Paralanda - エチカ

サビのメロディと音の重ね方が心地よいです。


168.冨田開登 - 地獄と天国

冨田氏ならではの捻った歌メロとコードが存分に楽しめる楽曲だと思います。


169.mnmnmnmn - シーリグラブ

後半の音が気持ちいいです。


170.LOVE - 生活のPAさん

でぶコーネリアス「TEEN TEEN」とかをよく聴いていた高校生時代を思い出します。これくらいの勢いが欲しい。


171.no heavenly - explicit content (feat. ナースロボ_タイプT)

耳にガンガンくるのが良いです。後半手が付けられなくなっていく感じも良いです。


172.LOVEIZNOTENOUGH - メテオライト

開始1秒から全部の音がカッコよくて、これすごいですよね?


173.BBA24 - ミステリアスゾーン

おばちゃんが集まりました系のネタユニットは曲が酷いのばかりなのですが、これはMAXの30年後みたいな感じで味わい深いです。


174.QLEPALETTE - 4小節

早い四つ打ちの曲はあまり好きではないのですが、その僕がすごくいいと思った早い四つ打ちなので、相当良いのでは。


175.すばらしか - 内陸工業団地

説明不要。歌詞が好きです。自分が目指している方向性と近いものを感じる。


176.demipogune - ステキな日々には

“いつか来る終わり”を感じさせるアイドルソングが好きなのですが、これがまさにそれです。だからこそ、今のかけがえのなさが強調されて。


177.wouca - loosey

懐かしさも感じるHOUSE系ポップ。夜の街にすごく合いそうです。


178.Vex Veil - VOIDpatch_v9.66.dmg

MV含めて面白カッコいいです。


179.志食 - 鉱石ラジオ (feat. 羽累)

ゾクゾクする感じの不気味さがたまりません。歌割りの息苦しさが独特なグルーヴを生んでいる。


180.Fools In the Castle - saisei

曲中で徐々に貫禄が増してくる。


2026年6月7日日曜日

【新コーナー】現代動画思想①「Michael Jackson の死を知った場所」の説明しがたい魅力について


【動画の概要】

新幹線の車内電光掲示板でマイケル・ジャクソンが死去したニュースが流れた瞬間を映した20秒程度の動画。映像自体は2009年6月のものと思われるが、マイケルの死から1年後の2010年6月にアップされている。概要欄には「自分がマイケルの死を知ったのは、こんな場所でした。東京から新大阪へ向かう新幹線の車中」と記されている。資料的な価値を指摘する人が多いが、それ以上の何かが人々の胸を打ち、現在221万回再生されている。


【この動画をなぜ「いい」と感じるのか】

この動画は「哀愁」「懐かしさ」を主としながらも、それ以外にも何かありそうな、説明しがたい強烈な魅力を放っているように感じる。どこか心地良さもある。これがなんなのか考えてみたいと思う。

この動画の面白いところは、映されているものがどことなく自分の記憶であるように錯覚しそうになる点である。自分だけの感覚なのか?とも思ったが、コメント欄にも「子供の頃新幹線の車内ニュース見るの新幹線に乗ってるって感じられて好きだった」と昔の記憶を疑似体験している人がいた。少し違うが「親が『マイケル死んだってよ』って伝えてきた時、ガチで時止まったのを鮮明に思い出す」「私は親と山形のさくらんぼ狩りのバスツアーの時に親と親の友達が喋ってるのを聞きました」と、自分の中に実存する記憶が呼び起されたという人も多かった。

自分の記憶であるように錯覚しそうになる理由は「①人間が映されていないファースト・パーソン・ビューであること」「②テレビのようなキレイな映像ではなく、その時代に我々が所有していたスマホやカメラと同一の画質で残されていること」の2点が大きいような気がする。②は特に重要で、まさに2009年頃に私がデジカメで覗いていた世界と同じ画質なので、その時代の日常にスッと入り込める。

この動画は上記のようなノスタルジーを強烈に感じられるのが最大の魅力であり、芸術的・美術的な側面での価値はそこまでないように思える。最初、私はこの動画を観たときになんともいえない奥深さを感じ、どこが芸術的で、どのような映像的魅力があるのかという視点で掘り下げようとしたのだが、深く考えれば考えるほど、もっと感覚的な……言ってしまえばドパガキに近い消費の仕方をしていることに気付いてゾッとした。強烈なノスタルジーに気持ちよくなってしまっているだけなのだ。

ノスタルジックな記憶を思い出すと、ドーパミンなどの快楽物質が放出されて高揚感や心地よさが得られるという研究結果がある。郷愁は有用な感情戦略にもなり得るし、有害な依存症にもなり得るという。ノスタルジアは社会的帰属意識を肯定し、孤独感を和らげることで、私たちの精神的健康に良い影響を与える心理的な適応メカニズムだとも言われている。

https://www.neurologylive.com/view/brain-and-nostalgia

https://www.apa.org/topics/mental-health/nostalgia-boosts-well-being

結局、我々大人が画質の粗い2000年代の動画や懐かしいCMダイジェストをYouTubeで漁って「なんかいいわあ」としみじみしたり、郷愁に胸を苦しくさせていることは、現代の子供たちがショート動画やスマホゲームなどの刺激の強いコンテンツに依存していることと本質的には同じで、Z世代をドパガキとバカにできる立場ではないような気がする。このタイプのドーパミンに依存している大人(ドパアダルト)たちは「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」に登場する“オトナ”に近い。「オトナ帝国」は今となっては「ドパガキ問題」を本質的に先取りした映画で、新たな示唆的な意味が生まれているかもしれない。


【この動画の価値】

YouTubeには個々人の日常の記録映像が集積される場として資料的価値がある。記録映像には単なる日常だけではなく、重大な出来事が起こった瞬間も含まれる。その重大な出来事そのものを映したものを1次的とすれば、その出来事を知った瞬間やそのことについて論じているものを映したものは2次的といえる。1次の映像はこの世に1カ所だけだが、2次の映像はそのニュースを知った人の数だけ存在する。「同じ月を見ている」的なロマンだ。人は月を地球上のあらゆる場所でそれぞれの事情を抱えながら見ている。そんな名もなき一般人たちの月を見る“視点”を簡単に借りられるようになったのは、YouTubeの普及がもたらした革命の1つだといえる。

受験に落ちた瞬間、親しい人物の死を知った瞬間、大好きなアイドルの熱愛記事を見た瞬間など、衝撃的なニュースを知った瞬間の人の記憶は、そのときの場所と深く結びつけられる。その結びつきを自分のことのように疑似体験できるのはYouTubeならではであり、YouTubeは他人の視点に乗り移りながら世界中をワープ&タイムリープできる、「イタコ」「どこでもドア」「タイムマシーン」を融合させたような装置なのである。

「Michael Jackson の死を知った場所」は、そんな無数の視点の1つだが、その中でも独特な魅力が付加されている。特に大きいのは、20秒の短い映像の中に「誰もが知る世界的スターの死というショッキングなものであること」と「新幹線の車内電光掲示板という、今は無きものの姿が映されていること」という“2つの死”が内包されている点であろう。新幹線の車内電光掲示板による「文字ニュース」の配信は、スマートフォンや無料Wi-Fiの普及により、2023年3月末までにすべての路線で終了した。つまり、死んだものが死んだものを伝えているという二重構造になっており、強い喪失感をまとった強大なノスタルジーになっているのだ。上述した“ノスタルジードーパミン度”が危険レベルで高いように思える。ここに新幹線の中という非日常性から生まれる高揚感もプラスされ、総合ドパ含有量がすさまじいことになっている。カフェインが危険なほどに含まれてしまっているエナジードリンクと同じだ。そんな映像に「Michael Jacksonの死を知った場所」というカッコよすぎるタイトルが付いているのだから、危ういほど完璧な魅力を放っているのか? 皆さんはどう思うか。


2026年6月1日月曜日

「独断!日本の全音楽グランプリ2026」5月の良かった30曲

 


121. 佐野翔馬 - noⅠd

122. 犯蔵 - 大漁旗

123. 湊戸千尋 - アホなホーマイハンド

124. もりへもりへ - ともだちだと思う

125. ゲーカーナトゥミ - 広告主

126. Yousuke Fuyama - SUPER MARIO BORS. MIRROR World

127. BREIMEN - めんどいな... 

128. SHY - ウワサのシャイガール

129. ハラホログラム - 自由を取り戻せ

130. YUNGSTAお仲間 - 説法

131. wood pure luvheart - ロングセラー

132. valknee - Tombeau

133. Kiwy - day&nite (feat. TOTOROW)

134. tobiuo studio feat. SaToA - Light (tobiuo studio Remix)

135. テクモリス - STICKER

136. Laiqa - DOG

137. Jumping Kiss - わがままチーク

138. Sea otter club - メロンソーダの雨模様

139. 鈴木 諭 - 厭世・秋田音頭

140. シアン化合汚物 - 泡沫の夢

141. OCHA∞ME - アイリメ - I remember -

142. Penguinrush - ほどけて、おどけて

143. もぐわなちゃん_MoguwaNar - アゲナスマイル

144. Wan Tang わんたん - やさぐれOLダート重馬場

145. particlesfloatingintheair - 逆遠近法(夜明け)

146. デカりぼん - 人間牧場

147. hjjjsn - シーサイド

148. PDF WEB SECOM - ゲルキエフの街

149. Spectacle Markets - TOMAHOPPER VV

150. 今野英明 - シアワセ





【各曲の感想】

121.佐野翔馬 - noⅠd

全部壊れていて美しい。解説を拒んでくる。


122.犯蔵 - 大漁旗

言葉の譜割りがなんか変(圧倒的に良い意味で)。昔の曲も漁ったが、今よりも正統派だったので、いろいろわかった上で現在のぶっ飛んだ感じになっているのかなと思い、胸が熱くなりました…。


123.湊戸千尋 - アホなホーマイハンド

このように聴けば聴くほど肩の力が抜けていく曲は、大切。途中ちょっと笑ってませんか。音楽を半笑いでやっているのは結構好きです。


124.もりへもりへ - ともだちだと思う

トラックはもちろん、歌詞やミュージックビデオも含めて、1つの素晴らしい芸術作品という感じで良かったです。


125.ゲーカーナトゥミ - 広告主

音自体はインダストリアルな雰囲気なのですが、仕上がりはそれとは真逆の軽やかさがあって、この両面性が響きました。


126.Yousuke Fuyama - SUPER MARIO BORS. MIRROR World

作曲家、プログラマー、オーディオビジュアルアーティストのYousuke Fuyama氏が「マリオのステージが鏡映しになっていたらどんな感じか」という好奇心で生み出した映像作品。「音源の主要なスペクトル成分を反転させ、累積エネルギー 5% 地点  = F_low、累積エネルギー 95% 地点 = F_highとして音源の中心的・主要な帯域を反転している」とのことです。映像作品のようですが、bandcampで音源も配信されているので、音楽扱いで選ばせていただきました。「無断転載を禁じます」と書かれていたので、ぜひ下記URLから体験してみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=VE_bV1mkkKI

https://yousukefuyamax.bandcamp.com/album/super-mario-bors-mirror-world


127.BREIMEN - めんどいな...

音がかっこいいです。キムタクのように「ちょ待てよ、ちょ待てよ、ちょ待てよ」と言うところも良いです。キムタクは「ちょ待てよ」を連呼しませんが、別に連呼してもいいわけですよね?


128.SHY - ウワサのシャイガール

サビ前の「あれれ あれれ あれれ あれれ」のところを聴いているとなんだか力が抜けていきます。悪い意味で。しかし「悪い意味で肩の力が抜ける」という感覚が心地良いと思ったので選ばせていただきました。


129.ハラホログラム - 自由を取り戻せ

シンセの連打感がThe Chemical Brothers「Star Guitar」っぽいなと思ったのと、キラキラした感じが1000say「LOSTMAN」っぽいなと思ったのですが、もちろん「っぽい」というだけではなく、独特なs m e l l も存分。キラついてます。パソ


130.YUNGSTAお仲間 - 説法

なんかよかったです。説明が難しい。


131.wood pure luvheart - ロングセラー

ダラダラとしゃべってちょっとはみ出すみたいなフロウが好きなのですが、それをめっちゃやってくれていて、もちろん僕のためじゃないのはわかってますが、うれしかったですね…。これ関西弁のイントネーションと相性バッチリなんですよね。


132.valknee - Tombeau

死ぬことをあんまり重大に捉えてない感じがよかったです。こういうのに救われることって結構あるんですよ。


133.Kiwy - day&nite (feat. TOTOROW)

TOTOROWさんは新潟の重鎮ラッパーの1人。ハーコーな曲が多いイメージだったんですが、この曲ではメロウなトラックとの相性が抜群。ちなみにMCバトルでもすごくカッコいいんです。

https://www.youtube.com/watch?v=3DkrpZzAv5g


134.tobiuo studio feat. SaToA - Light (tobiuo studio Remix)

最近、いろいろ考えた結果、「日本で一番イケてるバンドはSaToAなのかもしれない」という結論が出そうでして、実際SaToAに痺れまくってしょうがないんです。前から好きだったんだけど、急にすごく夢中になっちゃったみたいな感じです。その中でもお気に入りだった曲の1つ「Light」のRemixです。正直……原曲のほうが好きではあるんですが、こちらも原曲にはない新たな魅力が生まれていて、とても良かったです。軽やかな原曲がさらに軽やかになっていて、一撃で雲に到達する5gのバネというか……。


135.テクモリス - STICKER

テクモリスの新作EP「MAKING MUSIC」は過去作から結構雰囲気が変わったなという印象でした。というか重みと厚みが増して僕好みになってました。もちろん僕のためにそうしてくれたわけではないことはわかってるんですが、うれしかったですね……。中でも「STICKER」は切れ味が鋭くてオススメ。ギターでは「ジャーン」よりも「ジャジャジャジャ」という弾き方が好きなんですが(抽象的ですみません)、この曲は「ジャーン」のカッコよさがすごくて、認識を改められそうな勢い。


136.Laiqa - DOG

愛犬に宛てたラブソング「DOG」。ピアノと歌のメロディが良かったです。猫派の僕も、この曲を聴いてるときだけは犬派になってしまいそうです。いや、でも実際は「派」とかないのか……。勝手に分けてるだけで。


137.Jumping Kiss - わがままチーク

Jumping Kissは2020年にリリースした2ndシングル「恋は雨上がりにまかせて」が良かったのですが、それから6年が経ってしまいました。アイドルソングにはあまりないリズムの取り方で、バキッとしていて良かったです。


138.Sea otter club - メロンソーダの雨模様

海のメルヘンという感じでよかったです。海のメルヘンだとなんで良いのかうまく説明できないですが、楽しいという気持ちは嘘偽りないかもしれないです。


139.鈴木 諭 - 厭世・秋田音頭

秋田音頭を日本最古のラップと捉え、かなり実験的にアレンジをした曲。東北地方のパワーを怪しくクールに表現しています。方言を取り入れた曲の中で最高峰のカッコよさだと思いました。


140.シアン化合汚物 - 泡沫の夢

枯れた声と金管楽器のハーモニーが良かったです。ザラついた印象なのですが、落ち着いて聴きなおすと、1つ1つはクリアなんですよね。だからもう、自分のあれがよくわからないし、(このあとの文章が出てこなかったので、ここで終わりますが、とにかくめっちゃカッコいい曲です)


141.OCHA∞ME - アイリメ - I remember -

戦争や虐殺の歴史を忘れないというテーマの曲だそうです。メロディがすごく良かったです。「私やあなたの人生は、誰かのものじゃないよ」とのこと。ほんそれ、ですね。


142.Penguinrush - ほどけて、おどけて

リズムがころころ変わっていく感じが楽しかったのと、メロディが良かったです。サビで切なさが増すんですね。


143.もぐわなちゃん_MoguwaNar - アゲナスマイル

お寿司屋さんの揚げ茄子がすごくおいしかった感動を、曲にしたもの。素晴らしい。音楽ってこういうことだから。実は私も先月、お寿司屋さんで揚げ茄子を食べて、おいしくて感動したんですね。それを誰かが歌にしてくれたこと、幸せです。僕を幸せにするために作ったわけではないことは当然理解していますが、それでもうれしかったっすね……。AIで作ったような質感のトラック、少し高音が耳にキツいボーカルのミックスなど、気になるところは多数ありますが、だから何?みたいな。


144.Wan Tang わんたん - やさぐれOLダート重馬場

Wan Tang わんたん氏は「仕事に疲れたOLが競馬場でやけくそになる」というストーリーの曲を複数作っていて、ご本人としてはその物語性が堪らないんだと思います。こういった「フェチ」に突き動かされた音楽は唯一無二のオーラと凄みを放っています。「やさぐれOLダート重馬場」がリリースされたときは、「え、また仕事に疲れたOLが競馬場に行く曲作ってる!」とビックリしましたが、この類の曲を何曲も作ってるおかげで「仕事に疲れたOLが競馬場に行く」ことの哀愁を非常にうまく表現できちゃってるんですよね。僕も同じテーマの曲を量産して、そのテーマでは他の追随を許さない、みたいなものを何個か作ったほうがいいのかもしれません。


145.particlesfloatingintheair - 逆遠近法(夜明け)

まず曲名かっこよすぎ。この不安定な旋律は「プレイステーション初期のマイナーゲームのダウナーなステージで流れるBGM」のようにも、「廃業寸前の地方の子供科学館の、汚泥ステージで流れるチープなBGM」のようにも聞こえますが、どっちも不正解で、しかし不正解をイメージさせるパワーを持っているともいえますか。


146.デカりぼん - 人間牧場

デカりぼんというバンドを初めて知りましたが、ビジュアル含めて、めちゃ×2イケてますね。「村八分」のライブ映像も良い。この感じを満たしてくれるバンド、最近あまりいなかったのですが、デカりぼんの出現により、ますます音楽鑑賞が楽しくなりそうです♪


147.hjjjsn - シーサイド

配信サイトでは「シーサイド」というタイトルで配信されているのですが、YouTubeの動画だと「グッバイ、シーサイド」というタイトルになっていて、どっちが正しいですか。「グッバイ、」は付きますか、付きませんか。付けたあとに外しますか。曲は、波打ち際の切なさが表現されていて、素敵だなと思いました。


148.PDF WEB SECOM - ゲルキエフの街

ずっと変な声が鳴っていて怖かったです。途中呻くところとか、けっこう「うわ、すごいな」みたいな感じになります。


149.Spectacle Markets - TOMAHOPPER VV

曲調がどんどん変わっていくんですが、どのパートもカッコよくて、100発100中のダンクシュートのような快感がありましたね。


150.今野英明 - シアワセ

しみじみ聴けました。温かみがある曲なのですが、改めてちゃんと聴くと意外とシンセチックで、「あれ、シンセチックだ」と思いました。シンセチックでセンチメンタル。でも温かい声。病院にある何かに例えられそうで、例えられない。