2021年5月2日日曜日

「日本の全音楽グランプリ2021」4月の結果

 【日本の全音楽グランプリ2021】

<概要>

・私が2021年に日本でリリースされたすべての音源を聴きます。その中から優勝者を決めます。“日本の全音楽”強制参加型J-POP賞レースです。

・お笑い賞レースの形式を模倣して「1回戦(日本の音楽すべて)」「2回戦(500~1200曲)」「3回戦(360曲)「準々決勝(100曲)」「準決勝(30曲)」「決勝(10曲)」と曲を絞っていき、最後に10曲の中からグランプリを決定します。要は「日本の全芸人が強制参加させられ、予選から決勝までの審査をすべて青木1人で担うM-1グランプリ」の音楽版みたいなことだと思ってください。


今年は1カ月ごとに「2回戦進出曲(50~100曲)」「3回戦進出曲(30曲)」を発表していく形式となりました。3回戦進出曲×12カ月分=360曲の中から年末に年間ベスト100を決定します。年末までに僕の価値観、日本の音楽シーンが大きく変わる可能性もあり、それによってランキングも変動します。1月の1位だった曲が年末のベスト100に入らず、1月の30位だった曲が年末ベスト100の上位に食い込む可能性もあります。そのため月間ベスト30はあくまでも暫定的な順位です。


2019年の結果

2020年の結果


<大会の意義>
毎年「○○年のベストミュージック」みたいな感じでいろんな個人・メディアがランキングを発表しています。大きく分けると「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」「個人が独断と偏見で決めているランキング」の2つがほとんどかと思います。

「みんなの投票や意見をもとに決めているランキング」は、ある程度知名度がないと上位には行けないため、アマチュアが誰にも知られずひっそりと発表していた曲は1位をとるのはほぼ不可能です。僕は知名度が一切ない人がひっそりと発表していた曲が、その年のNo.1の名曲だったという可能性もあると思うので、投票で決めるのはロマンがないですよね…。どれだけお金をかけて宣伝したか、本人がどれだけ熱心に外に向けてアピールしたか、とかそういった非音楽的ものがどうしても影響してしまうと思うので。でも「個人が独断と偏見で決めているランキング」は投票制と比べると、カバーできる曲の範囲がどうしても狭くなってしまう。参加曲の母数が少ないから偏りが出てしまう。

それぞれの問題点をカバーした完璧な「年間ベスト100」を作る方法は1つ。僕が日本の全音楽を聴いて決めるしかないのです。ということで日本の全音楽を聴きました。情報が一切出てこないアマチュアの方々の発表した音楽も気が狂うくらい聴きました。

<2021年4月の2回戦進出者>

※2021年4月にリリースされた日本の全音楽を聴いた結果、下記のアーティストが2回戦に進出しました。


1-850-1 / 7セグメント / adieu / ASSKICK / azufeeling / BabooBee / Beatcats / Conslo / E.scene / EXILE / formorlover / Glow of Tokyo / Haseman3 / hololive IDOL PROJECT / HoRookies / IDATEN / Joe Cupertino / KamaShow / Kitri / KOTO / Lafuzin / moment / Omodaka / Oyubi / pandagolff / Particle Colors / RagTag / Ryu-Suke / T_$mile / t+pazolite / THE IMAGE / TOKYO No.1 SOUL SET / TonyGumbo / Wan Tang わんたん / ZEUS / ヴィヴィ(Vo.八木海莉) / くるり / さとうもか / ソノコノモノガタリ / ティーイコールツー / ラストアイドル / 韻雅 / 宇都美慶子 / 空気公団 / 山田大輔 / 石川マリー / 浅井健一 / 足立佳奈 / 大河内力太郎 / 汎用型歌姫AI(Vo.コツキミヤ) / 矢方美紀


2021年4月の3回戦進出と暫定順位>


30. 足立佳奈 - タラレバ

29. 7セグメント - イビツな計画

28. 韻雅 - 恋の最適解

27. 浅井健一 - Not Ready Love

26. azufeeling - cotton candy

25. Ryu-Suke - 愛とはなんぞや

24. 1-850-1 - return

23. hololive IDOL PROJECT - BLUE CLAPPER (Bouquet ver.)

22. Haseman3 feat.海ちゃん - おだわら☆マイラブ

21. くるり - 野球

20. 汎用型歌姫AI(Vo.コツキミヤ) - Happy Together

19. T_$mile - Kid Memories

18. Particle Colors - Addicted to Love

17. t+pazolite - Pumpin' Junkies

16. ソノコノモノガタリ - Majime Girl

15. Oyubi - I Got It

14. KOTO - こびないえびない

13. pandagolff - KOREDEWAKARU

12. Lafuzin - ただいま

11. ASSKICK - 42

10. Beatcats - カラフルデイズ

9. ZEUS - それは、ウェンズデー with 一十三十一

8. Kitri - 羅針鳥 Shohei Amimori Rework

7. Omodaka - Owase Bushi

6. Conslo - ハロートゥエンティー (feat. 水音 ラル) 

5. 空気公団 - うたがきこえる

4. Glow of Tokyo - Tower of Dream

3. Joe Cupertino - FOOD

2. さとうもか - Love Buds

1.宇都美慶子 - 恋のget in summer








<注目ソング>

11位:ASSKICK - 42

ASSKICKは1980年代後半から1990年代前半まで、山梨県を拠点に活動していた伝説のバンドです。2017年に四半世紀の沈黙を破って再始動しました。今年はアルバム「黄昏」を発表。独特な色気と得体の知れない何かが蠢くような素晴らしい作品でした。



10位:Beatcats - カラフルデイズ

Beatcatsはサンリオとセガトイズの合弁事業として展開されている5匹の猫のキャラクター。歌とダンスが大好きなカラフルなニャンコたちです。そんなBeatcatsの楽曲として制作された「カラフルデイズ」は「K-POPっぽい音楽をやりたいんだな」感が出すぎていて逆に清々しい良曲です。特徴的なのはイントロやサビに入ってくる、無機質な猫の鳴き声をサンプリングしたかのような奇妙なシンセ音。この音が無機質感と哀愁を同時に醸し出していて凄いと思いました。


4位:Glow of Tokyo - Tower of Dream

Glow of Tokyoは、普段は東京タワーでアテンダントとして働いている12人が結成したパフォーマンスユニット。東京タワーに観光客を呼ぶための新プロジェクトかと思われます。展望台のメインデッキでステージを展開しているそうです。彼らのオリジナル曲「Tower of Dream」はJ-POPマナーに乗っ取った展開が非常に巧みで懐かしく、グッとくるポイントをイントロからアウトロまで次々と押さえてきます。観光施設の企画モノとして舐めていると度肝を抜かれる名曲です。


1位:宇都美慶子 - 恋のget in summer

1990年にデビューしたシンガーソングライター・宇都美慶子さん。「恋のget in summer」は31年目に発表した11th album「Garden」の収録曲です。ファンクやシティポップをミックスした感じの音で、ところどころに変態っぽさを匂わせていてメロディやアレンジが散りばめられていて、まさに王道ポップシンガーの皮を被った曲者ですね。宇都美慶子さんは声が非常に綺麗ですし、31年間淡々と隠れた名曲を発表し続けている、いぶし銀の職人みたいなアーティスト。本当に尊敬します。






■2021年の月間チャンピオン 1月:ちんからほい 2月:SAKUra 3月:koguma

4月:宇都美慶子


年間王者に輝くのは果たして!?





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